ベルリン五輪マラソン東の南昇龍さん、「２０２３スポーツ英雄」に

「孫基禎（ソン・ギジョン）、南昇龍（ナム・スンリョン）の２人の勇士は枯れていた朝鮮の血を沸かせ、沈んだ朝鮮の脈拍を走らせた」

東亜（トンア）日報は１９３６年８月１１日、社説にこのように書いた。ベルリン五輪男子マラソンで孫基禎（ソン・ギジョン）先生（１９１２～２００２）が金メダル、南昇龍（ナム・スンリョン）先生（１９１２～２００１）が銅メダルを獲得してから２日後のことだった。それから再び２日が経ち、東亜日報は授賞式の写真を掲載し、両選手の胸にあった日の丸を消した。あの有名な「日の丸抹消事件」だ。

孫先生は２０１１年、大韓体育会選定の「大韓民国スポーツ英雄」第１号になった。そして１２年後、南先生にも同じタイトルが与えられた。体育会は２８日、南先生を２０２３大韓民国スポーツ英雄に選定したと発表した。

体育会は「南先生が厳しい時代の状況にも屈せずベルリン五輪に出場して銅メダルを獲得するなど国民に希望を与えたことをを高く評価した」と選定理由を説明した。南先生は１９４７年ボストンマラソンの時、ペースメーカーとして出場し、徐潤福（ソ・ユンボク）先生（１９２３～２０１７）の優勝を助けた。

体育会は２０１１年から毎年スポーツ英雄を選定している。体育団体や担当記者団、元老会議機構などから候補者を受け付けた後、スポーツ英雄選定委員会を通じて最終受賞者を決める。


黃奎引 kini@donga.com