日本と中国、韓国の3ヵ国による外相会議が26日、釜山(プサン)で行われる。約4年3ヵ月ぶりの開催だ。特に、韓中日首脳会議の開催に関する議論が行われるため、関心が集まっている。ただ、今回の3ヵ国の外相会議では、会議後に共同記者会見が推進されたが、中国の王毅外相の韓国滞在日程が短縮され、行われない方向で決まったという。3ヵ国外相会議が開催されても、当初年内開催を推進していた韓中日首脳会議が今年に開催されることは難しいとみられる。中国が最近、やや消極的な姿勢を見せており、首脳会議の成立まで時間がかかるという観測が流れている。
外交部によると、第10回韓中日外相会議が朴振(パク・ジン)外交部長官の主宰で王毅氏、上川陽子外相が出席する中、26日に釜山で開催されることを明らかにした。そして、「第9回3ヵ国首脳会議の開催準備など3ヵ国協力の発展方向、地域・国際情勢などについて幅広く意見を交換する予定」と付け加えた。
最大の関心事は、3ヵ国首脳会議の開催時期などと関連し、今回の外相会議でどのような議論をするかだ。9月に韓中日外交当局は、3ヵ国首脳会議を「相互に都合の良い早い時期」に開催することで意見が一致した。また、人的交流、経済通商協力、平和安全保障など6つの議題も大枠で選定した。
しかし、年内開催が有力視されていた韓中日首脳会議は、時期がどんどん遅れている。これは、中国当局の消極的な態度によるものだという指摘が多い。米中対立が激化し、韓日に積極的に歩み寄っていた中国が、最近、米中対話などが続くと、消極的な方向に態度が変わったということだ。政府関係者は、「韓中日首脳会議の開催までには少なくとも2、3ヵ月かかるだろう」と予想した。
26日午前には、韓中、韓日の外相による2国間会議が行われ、昼食会の後、午後には外相会議が開かれる。その後、共同記者会見や夕食会は行われない。王毅氏と上川氏の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領への表敬訪問も日程上難しいという。
最近、北朝鮮が軍事偵察衛星を打ち上げ、2018年の南北軍事合意まで事実上の全面破棄を宣言した中、今回の外相会議を機に中国側がどのような立場を示すかも関心事だ。
申晋宇 niceshin@donga.com