米大リーグのテキサス・レンジャーズがワールドシリーズ(WS=7戦4勝制)でもポストシーズン(PS)のアウエーでの無敗記録を続けている。レンジャーズは31日、アリゾナ訪問試合で行われたWS第3戦で3-1の勝利を収め、シリーズ戦績2勝1敗でリードした。
レンジャーズは同日の勝利で、先月4日のアメリカンリーグ・ワイルドカードシリーズ第1戦タンパベイ・レイズ戦から同日まで、アウエー9試合で全勝を挙げた。大リーグ史上、1シーズンPSのアウエーで9連勝を達成したのはレンジャーズが初めて。昨年まではニューヨーク・ヤンキースが1996年にWS制覇した際に達成たした8連勝が最長記録だった。レンジャーズはWS第4戦(1日)と第5戦(2日)もアウエーで行うだけに、連続無敗記録を「11」まで伸ばすことができる。
2日前の第2戦で1得点に止まったレンジャーズ打線は同日、3回表2死以降に3点を奪い、試合の流れを引き寄せた。2死3塁のチャンスに1番マーカス・セミエン(33)がアリゾナ・ダイヤモンドバックスの先発投手ブランドン・ファート(25)を相手に左中間へ落ちる適時打を放ち、1-0でリードした。続いて2死1塁の状況で打席に立ったコリー・シーガー(29)が右フェンスを越える2ランを放った。Dバックスは8回裏に1点を追撃したが、試合を覆すことはできなかった。
レンジャーズは今季のアウエー(40勝41敗、勝率.494)よりホームゲーム(50勝31敗、勝率.617)に強いチームだった。しかし、PSに入ってからは一変した。シーガーは「我々は(ホームとアウエーに関係なく)我々がどこにいようが、毎日良い試合をしようと努力している。それ以外は(アウエー連勝の)手柄を誰に回せばいいのか分からない」と話した。
同日のWS試合の開始前はヤンキースの主将であり、昨年両大リーグを通じて本塁打王に輝いたアーロン・ジャッジ(31)がロベルト・クレメンテ賞を受賞した。ロベルト・クレメンテ賞は慈善活動に熱心な選手に大リーグ事務局が毎年授与する賞。ジャッジは2018年に「オール・ライズ」財団を設立し、本拠地ニューヨークと故郷のカリフォルニア州プレズノ郡でボランティア活動を続けてきた功労が評価され、今年の受賞者に選ばれた。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com