「愛してる、会いたい。いつも君のことを思う」
梨泰院(イテウォン)ハロウィーン惨事の1周忌を翌日に控えた27日、ソウル龍山区(ヨンサング)梨泰院の事故発生現場には、追悼のメッセージを盛り込んだ付箋数百枚が壁の片方をぎっしり埋め尽くした。ハングルと英語だけでなく、日本語や中国語など様々な言語で、「安らかに眠ってください。忘れません」というコメントが書かれていた。昨年のようにハロウィーンを楽しもうと梨泰院を訪れた市民は多くなく、閑散とした雰囲気さえ感じられた。
梨泰院の商人たちも、追悼ムードに加わった。例年は様々なハロウィーン装飾品が街を埋め尽くしていたが、この日はそのような雰囲気はなかなか見かけなかった。追悼のために、最初から営業を休む店も相当数だった。惨事現場の近くで飲食店を営んでいるチェ・ジェヨンさん(40)は、「例年は徹夜営業をしていたが、今年は午後11時までにすることにし、ハロウィーンを連想させるイベントの飾りなどは一切自粛する雰囲気だ」と話した。
しかし、ソウル市と警察、消防などは、万が一の雑踏事故を予防するために全力で対応した。特に梨泰院の代わりにわぁ、若者たちの多くが訪れるものと予想される弘大(ホンデ)前や江南(カンナム)、建国(コングク)大学の入口など主要繁華街16ヵ所を注視している。
ハロウィーン惨事1周年の落ち着いた雰囲気は、隣国の日本でも現れている。27日、若者の出会いの場として有名な日本東京・渋谷駅のハチ公広場には、「渋谷は、ハロウィーンイベントの場所ではありません」という超大型看板が設置された。渋谷駅周辺では27日から31日までの5日間、午後6時から翌日午前5時までは街頭での飲酒が禁止される。この地域のコンビニは、自主的にこの時間に酒も販売しないことにした。渋谷駅前の名物ハチ公銅像には、28日から来月1日まで垣根を張って接近を封鎖する計画だ。
イ・チェワン記者 東京=イ・サンフン特派員 chaewani@donga.com