米大リーグ154年の歴史で初の女性監督が誕生するだろうか。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は16日、「サンフランシスコ・ジャイアンツがアリサ・ナッケン・アシスタントコーチ(33)と監督候補として面接を行った」と報じた。球団も、報道内容をすぐ認めた。MLB.comは「大リーグで監督候補として面接受けたことが公式に知られた女性はナッケン氏が初めて」と報道した。ジャイアンツは2年連続でポストシーズン進出を逃した後、ゲーブ・キャプラー監督(48)を解任し、新しい監督を探している。
学生時代にソフトボール選手として名を馳せたナッケン氏は、2014年にフロント職員としてジャイアンツ球団に入社し、2020年にキャプラー氏の監督就任とともにアシスタントコーチになった。女性が大リーグの正式コーチになったのもナッケン氏が初めてだった。ナッケン氏はキャプラー監督をサポートして主に代打作戦を担当した。ジャイアンツは2021年、代打本塁打18本で大リーグ史上最多記録を塗り替えた。ナッケン氏は昨年4月13日、ホームゲームの途中、アントアン・リチャードソン1塁コーチ(40)が退場されると、代わりに大リーグ史上初めて女性コーチがグラウンドを踏む記録も残した。
ただ、ナッケン氏が来年2月10日に出産予定の妊婦であるため、監督就任が容易ではないという見方が優勢だ。ナッケン氏はつわりがひどく、今季後半に2週間の休暇を取った。ナッケン氏は「もうそこまで考えたくはない」としながらも「シーズン中に子供が生まれて休暇を取る(男性)コーチも少なくない。出産後も体調のために仕事ができないと思う」と話した。ジャイアンツは、ナッケン氏のほかにも、既存のコーチ3人と監督候補の面接を行っている。
黃奎引 kini@donga.com