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水と電気が断たれたガザ地区「中世時代」へ、230万人が生存の危機

水と電気が断たれたガザ地区「中世時代」へ、230万人が生存の危機

Posted October. 13, 2023 08:32,   

Updated October. 13, 2023 08:32

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「崩壊危機に陥ったガザ地区が中世時代に戻った」

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で、ハマスの拠点であるガザ地区の住民230万人が生存危機に直面している。イスラエルのガザ地区の全面封鎖と電力遮断で物資の供給が完全に断たれたためだ。非常用発電機の使用すらままならない一部の病院は、井戸に頼ってかろうじて耐えている。

戦闘前からイスラエルの強力な封鎖政策に苦しんできたガザ地区は「世界最大の鉄格子のない刑務所」と呼ばれている。すでに住民の苦痛が相当な状態で、戦闘によって水、食糧、電気、医薬品の供給不足まで発生したのだ。

12日、米CNNなどによると、現在、少なくとも60万人のガザ地区住民が水を利用できない状態だ。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)も、25万人の難民のための食糧と飲料水が12日分しか残っていないと懸念した。米紙ニューヨーク・タイムズは、難民の大半が国連が運営する学校に避難しているが、空爆の脅威から自由ではないと指摘した。

これに対し、アルジャジーラ放送は11日、「ガザ地区は中世時代に戻った。崩壊寸前だ」と報じた。実際に電力が断たれると、住民たちはイスラエルの空爆で倒壊した建物の瓦礫に埋もれた生存者を探すために、携帯電話のわずかな光を頼りに夜間捜索を行っている。負傷者を治療中の病院は、今後2~4日程度耐えられる電力しか保有していない。

イスラエル軍は、「ハマスの関係者がいるところだけ攻撃している」と言うが、病院、学校、イスラム寺院など民間施設にも無差別な空爆が行われている。赤新月社は11日、パレスチナの医療スタッフ少なくとも4人がイスラエルの空爆で死亡したと明らかにした。

国連、欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)、国際赤十字社、赤新月社などは、イスラエルの全面封鎖は国際法違反の恐れが大きいとして、人道的支援を要請した。WHOのテドロス事務局長は11日、イスラエルに「ガザ地区に救援物資が搬入できる通路を確保してほしい」と求めた。

イスラエルを全面的に支援するバイデン米大統領も、イスラエル側に戦争法を順守するよう要請した。最小限の救援物資の搬入を許可しなければ、罪のない民間人の被害が急増する恐れがあることを意識した発言とみられる。

米国は、イスラエル、エジプト、国連などとガザ地区の民間人の通行を一部許可することを議論している。特に、米国のパスポートを所持している人に限り、国境のエジプトとイスラエルが統制する「ラファ検問所」を経てガザ地区に行くことを許可する案が有力だ。今回の戦闘後、この検問所は閉鎖された状態だ。

ただし、ラファ検問所の封鎖が解除されても、イスラエルは民間人の移動を1日最大2千人に制限する考えを示している。エジプトもまた、ガザ地区の住民がエジプトに大量に流入することを警戒している。このため、ガザ地区の住民の苦しみは、相当期間続くものとみられる。


カイロ=キム・ギユン特派員 キム・ボラ記者 pep@donga.com