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カトリック大教区長「2027年の世界青年大会への北朝鮮の参加のために努力」

カトリック大教区長「2027年の世界青年大会への北朝鮮の参加のために努力」

Posted August. 23, 2023 08:53,   

Updated August. 23, 2023 08:53

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「世界青年大会は、国と人種、言語、宗教を越えて世界中の若者が一つになる場です。現在の南北対立の状況や国際関係などからして、結果を予断するのは難しいですが、北朝鮮の若者も参加できるよう政府をはじめ多方面から接触していきます」

カトリックソウル大教区長の鄭淳澤(チョン・スンテク)大司教は、2027年世界青年大会(WYD=World Youth Day)のソウル誘致に関連して22日、ソウル中区(チュング)のカトリックソウル大教区庁で開かれた記者懇談会でこのように述べた。鄭大司教は、「南北が分断された韓半島で開かれる世界青年大会は、世界の若者たちが分裂と対立の状況を熟考し、和解と平和を模索する機会になるだろう」と付け加えた。

世界青年大会は、1984年、当時のヨハネ・パウロ2世教皇が創設した行事で、2~4年ごとに大陸を巡回しながら開かれる。教皇は大会に直接参加し、開幕ミサと派遣ミサを執り行う。フランシスコ教皇は2014年、韓国を訪れたことがある。

鄭大司教は、ソウルで開かれる世界青年大会を機に、教皇の訪朝にも大きな期待を示している。鄭大司教は、「フランシスコ教皇は普段から、南北分断の状況に関心が高く、北朝鮮訪問を強く希望している」とし、「教皇は、(ソウル世界青年大会を機に)南北分断の厳しい現実を乗り越えられる平和と和解の大きな一歩を踏み出すことができると期待している」と明らかにした。

2027年の行事には、韓国国内外から最大で80万人以上が参加するものと予想している。今月1~6日(現地時間)、ポルトガルのリスボンで開かれた今年の大会には、約150万人が参加した。鄭大司教は、大会準備と関連して、「最近開かれたセマングムでの第25回世界スカウトジャンボリーを反面教師にする」とし、「数十万人に達する国内外の参加者の宿泊は、ホームステイを基盤に、聖堂や学校、教育施設などを最大限確保して解決する計画だ」と明らかにした。また「過去に大きな大会を行った経験があるだけに、世界青年大会も支障なく準備する」とし、「組織委員長は、教会内の司教の中から引き受ける」と明らかにした。具体的な大会期間は、今後バチカンとの協議を経て決定される。

世界青年大会は、1987年のアルゼンチンのブエノスアイレス大会以来、今年のリスボン大会まで15回開催された。アジアで開かれるのは、フィリピンのマニラ(1995年)大会以来、ソウルが2度目となる。


李鎭求 sys1201@donga.com