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プーチン大統領、ウクライナの穀物輸出を遮断すると警告

プーチン大統領、ウクライナの穀物輸出を遮断すると警告

Posted July. 18, 2023 08:27,   

Updated July. 18, 2023 08:27


ウクライナの戦争中にも小麦やトウモロコシなどウクライナ産穀物の安全な輸出を保証していた「黒海穀物輸出合意」の延長をめぐって、プーチン大統領が根拠はないとの見解を示した。猛暑や洪水など異常気象が全世界を襲う中、18日午前0時の期限終了の前に延長に同意しない考えを示し、穀物市場の不安定化が懸念される。

ロシアのモスクワ・タイムズなどによると、プーチン氏は15日、南アフリカのラマポーザ大統領との電話会談で、「(この合意は)ロシアの利益を全く考慮していない。これまで合意の主要目標も達成されていない」と述べ、延長しない可能性を示唆した。ロシアは延長の条件として、ウクライナ侵攻後、欧米の制裁で輸出の道が閉ざされたロシア産農産物の輸出再開、ウクライナを通るロシア産肥料輸送管の稼働再開などを求めた。

これに先立ち、ロシアは昨年11月と今年3月にも、合意終了前に今回と同様の態度を見せたが、直前に延長に同意した。一種の「食糧の武器化」だ。

17日、ウクライナ南部のクリミア半島とロシア本土を結ぶ唯一の橋であり、ロシア軍がウクライナ占領地に主要物資を輸送する通路である「クリミア大橋」で爆発が発生し、少なくとも3人の死傷者が発生した。車で橋を渡っていたロシア南部ベルゴロド州の夫婦が死亡し、娘が負傷したと、BBCが報じた。

ロシア国家反テロ委員会(NAC)は同日、声明で、「ウクライナの特殊機関が今回の攻撃を行った」とし、テロ攻撃と規定した。ウクライナ保安局の消息筋もBBCに、「ウクライナ海軍と保安局の特殊作戦」と語った。

2014年にクリミア半島を一方的に併合したプーチン氏は、天文学的な金額を投じてクリミア半島とロシア本土を結ぶこの橋を建設した。18年の開通式では、自らトラックを運転して橋を渡るパフォーマンスを行い、「プーチン橋」とも呼ばれた。昨年10月にもウクライナの攻撃で大橋の上で爆弾が爆発し、橋の一部が崩壊した。プーチン氏は同年12月、大橋の復旧現場にも訪れるほど、この橋に力を入れている。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com