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共に民主党、「不逮捕特権の放棄」など革新委の刷新案に立場表明を留保

共に民主党、「不逮捕特権の放棄」など革新委の刷新案に立場表明を留保

Posted June. 27, 2023 08:25,   

Updated June. 27, 2023 08:25

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「国会会期中に逮捕同意案の要求があるた場合、党の統一意見として否決を選択しない。そして、不逮捕特権放棄に対する所属議員の総意を集めていく」(共に民主党の権七勝(クォン・チルスン)首席報道担当)

最大野党「共に民主党」の執行部が、党に新設された「金恩京(キム・ウンギョン)革新委員会」の1号刷新案である△議員全員の不逮捕特権放棄△逮捕同意案を党の統一意見として可決するーーに対し、このような立場を明らかにした。「革新委の提案を尊重する」としながらも「議員一人ひとりの立場も重要だ」として革新委がまとめた二つに刷新案に対し、いずれも立場表明を留保した。革新委の提言に対して党執行部でさえ「立法権を保護するための憲法的権利を放棄しろというのか」、「政界をあまりにも知らない要求」と反発する声が出ているためと分析される。

政界では、「革新委が党の統一意見としての可決を要求したのに、『否決はさせない』ということか」という批判の声が上がった。与党「国民の力」も、「革新委が最初の課題として提示した不逮捕特権の放棄さえ通せないのなら、そんな革新委は存在する価値自体がない」と圧力をかけ続けた。

●革新委の刷新案第1弾に党内から反発

首席報道担当の権七勝議員は26日、党最高委員会議後の記者ブリーフィングで、「(党所属議員に対する検察の拘束令状請求時に)逮捕同意案を否決させるための臨時国会を召集せず、非会期期間を確保することで令状実質審査を受けるようにする」とし、「会期中に逮捕同意案の要求がある場合、否決を党の統一意見として採択しない」と述べた。

「革新委が要求したのは逮捕同意案の可決を党の統一意見として決めろということではないのか」という質問に対し、権氏は「議員一人ひとりの権利であるため、議員の同意が必要であって手続きや形式が必要だ」と答えた。民主党はこれに先立ち、盧雄来(ノ・ウンレ)議員と李在明(イ・ジェミョン)代表、「全党大会での現金封筒ばら撒き疑惑」で離党した尹官石(ユン・グァンソク)、李成萬(イ・ソンマン)二議員の逮捕同意案採決の際も党の統一意見として「否決」を決めず、党所属議員たちの自由意思に委ねることで「事実上の否決を誘導した」という批判を受けた。権氏は、「既存の党の立場と同じではないか」という指摘に対しては、「革新委の要求を公式化するところに意味がある」と話した。

議員の不逮捕特権放棄に対しても「総意をまとめていく」とし、「具体的な形式や手続きについてさらに議論を進める」と述べるの止まった。

「革新委の意見を全面的に受け入れる」と公言していた執行部だが、このように原則論だけを繰り返している背景には、革新委の刷新案をめぐって執行部と所属議員、非明系(非李在明氏系)、親明系(親李在明氏系)が揃って反発している現状がある。

最高委員の一人は、「逮捕同意案の採決自体が国会法上無記名投票なのに党の統一意見として選択を強制すること自体、実現可能ではない」とし、「革新委の委員らがあまりにも政界を知らないのではないか」とも話した。院内執行部の議員も、「可決を党の統一意見としてクギを刺しておけば憲法的権利の制約や離脱者の発生などとんでもない問題が起きかねない」と話した。中道派の2期目議員も「直ちに現金封筒ばら撒き疑惑で民主党議員20人を政治的に捜査している状況下では危険だ」と話した。

●党内部と外部からは「革新への意志はないのか」と批判の声

与党は直ちに「革新委無用論」を提起した。与党の関係者は、「党執行部が党の革新委に全権を与えると言っていたのに、いざ革新案第1弾が示されると議員たちの意見収斂に乗り出すとしって一歩退いている状況ではないか」と批判した。

与党の金起鉉(キム・ギヒョン)代表は同日、同党の最高委員会議で「李在明代表が(国会の交渉団体演説で)不逮捕特権放棄を明言してから1週間が過ぎたにもかかわらず、何度も『不逮捕特権放棄書』への署名提案に応じないのなら、嘘をついたという批判を免れられないだろう」と言い、「国会ローテンダーホールにっテーブル一つを置いて会えば済む、極めて簡単なことだ。それが難しいなら、私が民主党代表室を訪ねる」とプレッシャーをかけた。


アン・ギュヨン記者 イ・ユンテ記者 kyu0@donga.com · oldsport@donga.com