尹大統領、来週１０人前後の次官交代か

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が来週、１０人以上の政府省庁の次官を大幅に交代することを検討していることが８日、分かった。人事聴聞会が必要な内閣改造よりも、尹大統領の国政哲学をよく知る人物で次官を大幅に交代し、内閣改造に準ずる刷新効果を上げることが狙いだ。

大統領府関係者は東亜（トンア）日報の電話取材に対して、「政権２年目の国政ドライブを本格化するために、大規模な次官人事が行われる予定」とし、「１９の政府省庁のうち半分以上の次官が交代する可能性があり、１０人前後の次官が代わる可能性がある」と話した。

次官が交代するとみられる省庁には、国土交通部、海洋水産部、行政安全部、統一部、企画財政部、国防部、外交部、文化体育観光部、環境部などが挙げられている。国土交通部の場合、１、２次官をすべて交代することが検討されており、国務調整室次長の交代も検討されているという。

大統領室関係者は、「尹大統領のスタイル、国政哲学を正確に把握している大統領室秘書官が省庁の次官に任命される可能性がある」と説明した。秘書官の次官栄転で発生した空席を大統領室内で昇進、起用する人事も連鎖的に行われる可能性がある。

尹大統領は次官人事と合わせて、李東官（イ・ドングァン）大統領外交協力特別補佐官を放送通信委員長候の補者に指名することも視野に入れて検討しているという。ただし、最大野党「共に民主党」が李氏の息子の学校暴力論議に対する全面的な攻勢を予告していることが、変数として作用する可能性もある。李氏は同日、公式の立場文を通じて、「野党代表まで出てきて無差別な憶測の暴露を続け、歪曲・誇張され拡大再生産される状況にこれ以上沈黙することはできない」とし、関連疑惑を逐一反論した。


全主榮 aimhigh@donga.com