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龍山子ども庭園に鳴り響く「夢のオーケストラ」の旋律

龍山子ども庭園に鳴り響く「夢のオーケストラ」の旋律

Posted May. 15, 2023 08:25,   

Updated May. 15, 2023 08:25

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「5年前、小学校5年生の時に「夢のオーケストラ」に入団してクラリネットを初めて習った時、私がこんなに大きな舞台に立つとは思っていませんでした。1200人の観客の前に立つのはとても緊張しましたが、誇りを得ることができた貴重な経験でした」

ソウル龍山区(ヨンサンク)龍山子ども庭園内の芝生の広場で13日に開かれた公演「国民と共にする夢のオーケストラ」に参加した「夢のオーケストラ烏山(オサン)」団員のジ・ハウンさん(15・買忽中学校3年生)の言葉だ。公演は、在韓米軍基地として活用されていた敷地を整備して120年ぶりに公開された龍山子ども庭園の開放記念およびユネスコが指定した世界文化芸術教育週間(毎年5月第4週)の事前行事として行われた。アフガン特別貢献者家族など多文化家族、報勲家族をはじめ、一般観客など約1200人が公演を観覧した。

公演では京畿道(キョンギド)烏山、慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)地域の「夢のオーケストラ」と発達障害者演奏団体である「銀河水打楽器アンサンブル」が参加し、クラシック音楽から映画「アベンジャーズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」のOSTなど様々な曲を演奏した。

小学生の子どもと共に公演を観覧したイ・ジョンミさん(46)は、「開放的な場所で小学生、中高生で構成された『夢のオーケストラ』の演奏を聞くと、公演場で聞く専門家の演奏とは違う次元の感動があった」と話した。

韓国版「エル・システマ」と呼ばれる「夢のオーケストラ」は、脆弱階層を含む地域社会の児童や青少年に楽器を教え、オーケストラ演奏に参加させる文化芸術教育事業だ。文化体育観光部が主催し、韓国文化芸術教育振興院が主管する。「夢のオーケストラ」は2010年に8つの機関で470人の団員で始まり、現在49の機関で約4700人が活動している。累計団員は今月現在、約2万人にのぼる。

「夢のオーケストラ烏山」の音楽監督として11年間活動を続けているバイオリニストのイ・ジョンホンさん(50)は、「楽器に初めて触れた子どもたちがいつの間にか成長し、1200人の前でドヴォルザーク交響曲第8番や映画の主題歌を演奏し、誇りに思う」と話した。イさんは京畿フィルハーモニー管弦楽団の元団員。

韓国文化芸術教育振興院のパク・ウンシル院長は、「今回の公演は『夢のオーケストラ』を通じて成長した団員たちが市民に楽しみを与えた有意義な時間だった」とし、「K文化芸術教育の代表モデルとして定着した『夢のオーケストラ』に続き、『夢のダンスチーム』など多様な芸術教育を拡大していきたい」と話した。


金正恩 kimje@donga.com