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70代の老夫婦、45年ぶりにDNAで行方不明の息子と再会

70代の老夫婦、45年ぶりにDNAで行方不明の息子と再会

Posted May. 09, 2023 08:36,   

Updated May. 09, 2023 08:36

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「私の子だね。そうだね!」

チョン・チョンミョンさん(79)と妻のチャ・タドンさん(75)は4日午前、慶尚南道梁山市(キョンサンナムド・ヤンサンシ)の障害者福祉施設で行方不明になった息子ウンソクさん(54)を見るやいなや抱き合いながら叫んだ。知的障害のあったウンソクさんは、10歳だった1978年12月、一人で慶尚南道昌原市完岩洞(チャンウォンシ・ワンアムドン)の自宅を出た後、両親と連絡が途絶えた。

45年ぶりの再会は、警察が運営している「遺伝子(DNA)登録制度」のおかげで可能になった。

寝ても覚めても息子のことを考えていた父親のチョン氏は、3月、遅れてこの制度を知り、昌原中部警察署で遺伝子を登録した。息子のウンソク氏は、暮していた障害者福祉施設「ムクンエ学院」の支援を受け、2004年頃、すでに遺伝子を登録していた。

警察は、DNA分析を通じて、父親の口腔表皮から採取した遺伝子が息子と99%以上一致するという点を確認し、家族再会を推進した。母親のチャさんは、「息子がいなくなり、近隣のすべての施設を探し歩き回った。今生では二度と会えないと思っていた息子を見つけることができて、とても嬉しい」と警察と福祉施設側に感謝の意を表した。

知的障害者のウンソクさんは、幼い頃からよく道に迷ったという。夫婦は、ウンソク氏が消えた後、失踪届を出し、数年間全国を歩き回ったが、息子を見つけることはできなかった。警察によると、ウンソクさんは行方不明から8日後、慶尚南道昌原市鎮海区(チンヘグ)で発見された後、ムクンエ学院に移され、現在まで過ごしていたという。警察の関係者は、「今後も遺伝子登録制度を集中的に広報し、長期失踪者家族が会えるよう支援したい」と話した。


昌原=キム・ファヨン記者 run@donga.com