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パレスチナ武装組織指導者が獄中で死亡、イスラエルとの緊張高まる

パレスチナ武装組織指導者が獄中で死亡、イスラエルとの緊張高まる

Posted May. 03, 2023 08:27,   

Updated May. 03, 2023 08:27

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イスラエルに拘束されたパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」の指導者カデル・アドナン氏(45)が87日間のハンガーストライキの末、2日に死亡したと、ロイター通信などが報じた。このニュースが伝わると、イスラム聖戦側は、イスラエルに向けてロケット弾を発射するなど、報復に出た。最近、両者の衝突で人的被害が絶えない中、アドナン氏の死によりさらなる衝突の可能性が懸念されている。

アドナン氏はヨルダン川西岸のジェニン地区の出身で、今年2月5日、イスラエルに対するテロを企てた疑いで逮捕された。投獄直後からハンガーストライキを始め、同日午前、意識を失った状態で独房で発見された。応急措置でも意識が戻らず、搬送先の病院で死亡した。

アドナン氏は少なくとも12回投獄され、投獄期間中に5回以上のハンガーストライキを行った。特に2015年には、イスラエルが正式な起訴や裁判なく容疑者を無期限拘留するとして、55日間のハンガーストライキを行い、大きな注目を集めた。イスラエルの人権団体「ハモクド」によると、イスラエルは1000人以上のパレスチナ人受刑者を起訴や裁判なく拘留している。

アドナン氏の弁護士は、「逮捕直後からアドナン氏を病院に搬送するよう要請したが、受け入れられなかった」と憤った。ハンガーストライキ中の囚人の健康が悪化した時、囚人を釈放する慣習が、アドナン氏には適用されなかったという。このため、アドナン氏の死はイスラエル側の医療過誤だとし、告訴する考えを明らかにした。


姜聲煇 yolo@donga.com