Go to contents

厚い兄弟愛

Posted April. 21, 2023 08:31,   

Updated April. 21, 2023 08:31

한국어

首都汴京の御史台の獄中に閉じ込められた詩人は、生涯最後であることを予感し、弟の蘇轍と妻子に詩2首を残す。この詩は、そのうちの最初の首で、死の直前に書いたいわゆる絶命詩であり、この上なく暗鬱で切々としている。当時、彼の罪名は、詩文を通じて朝廷を批判することで民心離反を助長したということだ。腐敗や逆謀などとは程遠い政治的対立が引き起こした災いだった。一種の筆禍事件であるわけだ。

君王の恩徳が世界中に充満した今、弟よ、私の振る舞いが愚昧なせいでもう死ぬ羽目になったんだ。私は墓に入ればそれで終わりだが、私の代わりに残りの家族の世話をしなければならず、一人で残って傷心が大きい君を思うと、限りなく心が重い。それでも私の最後の願いは、私たちの縁が代々続いてほしいということだ。家族扶養の責任を押し付ける罪悪感、孤独な弟への心配。その一方で、固い縁を重ねて誓う兄弟愛が切ない。その後、東坡はどうなったのだろうか。弟が兄の罪を償うことで自分の官職を辞めると上訴し、改革派を率いた政敵王安錫までが謝罪を請願すると、神宗は結局、「天のような恩徳」を施した。詩も絶命時の運命から脱した。