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米シンクタンク「北朝鮮の秘密ウラン濃縮施設1、2ヵ所ある」

米シンクタンク「北朝鮮の秘密ウラン濃縮施設1、2ヵ所ある」

Posted April. 19, 2023 08:35,   

Updated April. 19, 2023 08:35

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北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)以外に別の秘密のウラン濃縮施設を1、2ヵ所運営している可能性があると米国の核専門家が明らかにしたと、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が18日、報じた。

VOAによると、米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)のデビッド・オルブライト所長は、「北朝鮮の核関連の秘密の場所が1、2ヵ所さらにある可能性がある」とし、「北朝鮮はガス遠心分離機に必要な材料と装備をかなり多く調達した」と話した。

遠心分離機は、核開発の過程でウラン核燃料の生産に重要な役割を果たす装備だ。核兵器の開発に利用されるため、国際社会で厳重に管理されている。北朝鮮がそのような遠心分離機を最大1万台近く稼働しており、このうち4千台ほどが寧辺に、残りは秘密の場所にあるというのがオルブライト氏の主張だ。

オルブライト氏は、秘密核施設と指摘された「降仙(カンソン)核団地」には国際社会の関心が集まっており、北朝鮮が秘密保持のために第3の他の施設を運営している可能性があると指摘した。

オルブライト氏は、北朝鮮が追加施設で遠心分離機の稼働を増やし、寧辺で試験用軽水炉を稼働させようとする動きはすべて、最近、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が核兵器に必要な核物質生産の拡大を指示したことと関係が深いと指摘した。

主要7ヵ国(G7)の外相らは同日、日本の軽井沢で閉幕したG7外相会議で、北朝鮮の弾道ミサイルの発射を強く非難する共同声明を採択した。外相らは声明で、「北朝鮮の行動は地域の安定を害し、国際平和と安全に重大な脅威を引き起こしている」とし、「核実験と弾道ミサイル開発を含め、不安定化をもたらす挑発的な行動を控えるよう求める」と述べた。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com