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「キラー」演じたチョン・ドヨンさん、「大変なアクション、二度と撮れない」

「キラー」演じたチョン・ドヨンさん、「大変なアクション、二度と撮れない」

Posted April. 06, 2023 08:26,   

Updated April. 06, 2023 08:26

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「もっと頑張れという応援だと思います。でも大変で、もう二度とアクション映画は撮れません」

ソウル鍾路区(チョンロク)のカフェで5日に会った女優のチョン・ドヨンさん(50・写真)が笑って話した。同日、ネットフリックスのオリジナル映画「キル・ボクスン」が非英語部門で世界の視聴ランキングで1位になったことに対する感想を尋ねると、こう答えた。

先月31日に公開された「キル・ボクスン」は、中学生の娘キル・ジェヨン(キム・シア)を育てる母親で、殺人請負会社の殺し屋のキル・ボクスンを描いたアクションスリラー。ドヨンさんの初アクション作品だ。

初のアクション撮影は、ヤクザの織田真一郎役で特別出演した俳優ファン・ジョンミンさんとの対決だった。刀を持った織田に立ち向かうキル・ボクスンが手にしたのは、スーパーで買った3万ウォンの斧。ドヨンさんは、「ファン・ジョンミンさんが思ったよりアクション演技が上手くて驚いた。私もうまくやりたいと思うあまり固くなり、練習した以上の力を発揮できなかった」と残念がった。

「体がほぐれたようだ」と言われたのは、飲食店での乱闘シーンを撮影する時だった。後輩の殺し屋、ハン・ヒソン(ク・ギョファン)を含む5人が一斉にキル・ボクスンに襲いかかるシーンで、撮影に1ヵ月かかった。ドヨンさんは「一番大変だったシーン」に挙げた。

キル・ボクスンがマジックペン1本で殺し屋研修生キム・ヨンジ(イ・ヨン)を制圧するシーンも話題になった。ドヨンさんは、「私は若い頃はできなかったが、最近の若い俳優たちは自分の役割をしっかり果たし、個性が強いことを改めて感じた」と話した。

会社の代表チャ・ミンギュ(ソル・ギョンギュ)は、キル・ボクスンを殺し屋に育てた人物。ドヨンさんは、「キル・ボクスンはチャ・ミンギュに尊敬に近い感情を持っていたと思う。チャ・ミンギュが自分のことを好きだということは知っているが、互いの進む道が違うと判断した」と話した。

「キングメーカー、大統領を作った男」(2022年)、「名もなき野良犬の輪舞」(2017年)を演出したビョン・ソンヒョン監督が、ドヨンさんをモデルにして映画のシナリオを書いた。

「監督が、『チョン・ドヨンが犠牲的なキャラクターしか演じないのは残念だ。犠牲者ではなく、食物連鎖の頂点にいたらどうだろうと思った』と言ってくれました。その言葉が本当にうれしかった」

劇中のジェヨンは、ドヨンさんの実の娘と名前だけでなく年齢も同じだ。ジェヨンは、自分が同性愛者だと告白し、キル・ボクスンはそれを受け入れる。ドヨンさんは、「実際にそのような状況になったら、キル・ボクスンのようにするでしょう。それぐらい大きくなれば、子離れしなければならない。娘の人生は娘に任せて応援してあげるべきではないでしょうか」と話した。


キム・テヨン記者 beborn@donga.com