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トランプ氏「米国は地獄に落ちるようだ」、起訴巡り賛否のデモでニューヨーク交通麻痺

トランプ氏「米国は地獄に落ちるようだ」、起訴巡り賛否のデモでニューヨーク交通麻痺

Posted April. 05, 2023 08:50,   

Updated April. 05, 2023 08:50

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米ニューヨーク・マンハッタンは3日(現地時間)、トランプ前大統領が到着し、緊張感に包まれた。「不倫の口止め料」疑惑などで歴代米大統領で初めて起訴されるトランプ氏は4日、ニューヨーク刑事裁判所で、公訴事実を被告人が認めるかどうかを行う「罪状認否」に臨む。

トランプ氏は「米国は地獄に落ちるようだ」と非難し、バイデン大統領は発言を控え、雇用政策に専念した。米国の分裂の一端がマンハッタンで繰り広げられた。

●トランプ氏の到着からテレビ生中継

米国の主要地上波や地元放送局は、ヘリコプターまで動員し、トランプ氏が3日午後3時40分頃、専用機でニューヨーク・クイーンズのラガーディア空港に降り立った瞬間から生中継した。午後4時15分頃、ニューヨーク警察(NYPD)とシークレットサービス(米大統領警護隊、SS)の警護を受け、マンハッタンのトランプタワーに到着したトランプ氏は、通りに集まった支持者に固い表情で手を振った。

普段も観光客が多く行き交う5番街のトランプタワー前にはバリケードが設置され、トランプ氏の支持者と「反トランプ」デモ隊、そして取材陣が入り乱れ、付近の交通が事実上麻痺した。トランプ氏の支持者たちは、「トランプは大統領選に勝った」、「バイデンを逮捕せよ」などと書かれたプラカードを掲げてトランプ氏を応援した。一方、「反トランプ」デモ隊は、「(トランプ氏は)法に基づいて起訴され、罰せられるべきだ」と主張した。

「トランプ親衛隊員」とされる共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)が同日、「4日に一緒にデモに参加しよう」と予告すると、エリック・アダムス・ニューヨーク市長は、「嘘の情報と憎悪のメッセージを広めてきたグリーンのような人が来る。暴力行為に加担すれば誰であれ逮捕し、責任を問う」と応酬した。

●トランプ「魔女狩り」vsバイデン「経済政策」

トランプ氏は同日、フロリダ州の自宅からニューヨークに向かう直前、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「魔女狩りだ、かつて偉大だった国が地獄に落ちているようだ」と書き込んだ。また、同日発送された支援金募金メールには、「米国は崩壊した。しかし、あきらめない。私たちはできるし、2024年に国を救う」と主張した。

トランプ氏は、罪状認否に臨み、無罪を主張すると伝えられた。トランプ氏の弁護士を務めるジョー・タコピナ氏は3日、ロシア国営スプートニク通信とのインタビューで、「トランプ前大統領は今回の審理で無罪(Not guilty)という回答以外には何も言わないだろう」と話した。そして、裁判所が起訴手続き開始前に取材陣の写真撮影を許可したことについて「すでにサーカスのようになった雰囲気を悪化させるだろう」と反発した。しかし、罪状認否の手続きを担当したフアン・マーチャン判事は、CNN放送などの生中継要請は拒否した。

バイデン氏は先月30日、マンハッタン地区の大陪審がトランプ氏の訴追を決定した日と同様、同日もトランプ氏の法廷出頭に関する質問に「ノーコメント」と答え、経済政策に取り組んだ。バイデン氏は、ミネソタ州のエネルギー企業を訪問し、インフレ抑制法(IRA)などの「3大立法」による投資及び雇用創出の成果を伝え、「米国に投資する政策が機能している」とし、「サプライチェーンは再び米国で作られるだろう」と主張した。バイデン氏は、(ニューヨークでの)暴力デモなどを懸念しているかと問われると、「いいえ。私はNYPDを信じる」と答えた。

世論の分裂は依然として続いている。3日のCNNの世論調査の結果、回答者の60%は「起訴決定を支持する」と明らかにした。民主党支持層の94%が支持し、無党派層は60%が支持した。一方、共和党支持層は79%が反対していることが分かった。それでも全体の回答者の76%は「起訴決定に政治が核心的またはある程度の役割を果たした」と見た。


ニューヨーク=キム・ヒョンス特派員 ユン・ダビン記者 kimhs@donga.com · empty@donga.com