米大統領選支持率、抜きつ抜かれつ…トランプ氏起訴の影響に注目

トランプ前米大統領に対する史上初の刑事訴追が、約１年７ヵ月後に迫った来年１１月の大統領選にどのような影響を与えるか注目される。トランプ氏は、野党共和党で圧倒的な支持率トップであり、バイデン氏との２者対決でも抜きつ抜かれつの激しい接戦を繰り広げている。起訴の正当性や有罪かどうかについては、トランプ氏に有利な世論が支配的だ。

米ハーバード大学の米国政治研究センター（ＣＡＰＳ）と世論調査会社ハリス・ポールが先月２２、２３日の両日、米有権者２９０５人を対象に行った調査で、トランプ氏は４５％の支持を得て、バイデン氏（４１％）を４ポイントリードした。

トランプ氏は、世論調査会社ユーガブとヤフーニュースが実施した２月の調査でも４５％を獲得し、バイデン氏（４３％）を退けた。ただし、先月２３～２７日に行われた米クイニピアック大学の調査では、バイデン氏が４８％でトランプ氏（４６％）を上回った。

ハーバード大学とハリス・ポールの調査で、「トランプ氏に対する起訴は政治的目的で始まった」という回答は５９％に達し、「起訴は正当」（４１％）という回答を大きく上回った。「トランプ氏は無罪判決を受ける」という回答は６０％で、「有罪判決を受ける」は４０％だった。

支持層も揺るぎない。クイニピアック大学の調査で共和党員の７５％は「起訴の有無にかかわらず、トランプ氏の大統領候補資格を剥奪すべきでない」と答えた。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com