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「性理学の大家」河西・金麟厚先生の春享祭

「性理学の大家」河西・金麟厚先生の春享祭

Posted March. 11, 2023 08:09,   

Updated March. 11, 2023 08:09

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朝鮮時代の性理学の大家、河西(ハソ)金麟厚(キム・インフ・1510~60)先生を称える春享祭が10日、全羅南道長城郡黄龍面(チョンラナムド・チャンソングン・ファンリョンミョン)の筆岩書院(史跡第242号)で行われた。

春享祭には、李培鎔(イ・ベヨン)国家教育委員会委員長(元梨花女子大学総長)、金瑛錄(キム・ヨンロク)全羅南道知事、最大野党「共に民主党」の李介昊(イ・ゲホ)議員、キム・サンヨプ蔚山金氏大宗会長、キム・サンベク蔚山金氏文正公大宗中都有司、ソン・サンギュ全羅南道宝城(ポソン)儒林元老、パク・デハ全羅南道全校協議会長、イ・ソンギュ慶尚南道金海(キムヘ)儒林、ソ・ジョンテク京畿道(キョンギド)儒林など約200人が出席した。

李委員長は初獻官に任命され、初めの杯を献上した。初獻官は、宗廟や陵での祭祀に三獻をする際、初めの杯を神位に捧げる官職で、これまでは男性が担ってきた。李委員長は2020年、慶尚北道安東(キョンサンプクト・アンドン)の陶山書院の享祀(書院祭祀)で書院の約600年間の歴史で初の女性初獻官を務めたのに続き、1590年に創建した筆岩書院の享祀でも初獻官を務めた。

李委員長は祭祀を終えた後、書院内の清節堂で「人性教育と書院」をテーマに講論した。李委員長は「教育に対する幅広い反省と道徳の再整備が必要な時」とし、「正しい心性を持った人材を育てる人格陶冶に大きな比重を置いた朝鮮時代の書院の価値は、未来への力になるだろう」と強調した。

河西は退渓(テゲ)李滉(イ・ファン、1501~70)と双璧をなす朝鮮中期の儒学者で、1540年に別試文科に合格し、1543年に弘文館の博士兼副修撰となり、世子(仁宗)を教えた。筆岩書院は、全羅道の儒林が河西と弟子の鼓岩(コアム)梁子澂(ヤン・ジャジン・1523~94)の学徳を称えて創建したもので、2019年7月にユネスコ世界遺産に選定された韓国の9つの書院の1つだ。


鄭勝豪 shjung@donga.com