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尹錫悦当選1年、党掌握を越えて国民の心をつかむ謙遜な政治をべきだ

尹錫悦当選1年、党掌握を越えて国民の心をつかむ謙遜な政治をべきだ

Posted March. 10, 2023 08:15,   

Updated March. 10, 2023 08:15

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昨日は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大統領選挙で勝って1年目になる日だった。国会の与小野大の状況で、尹政府は中途半端な政権だった。現政府が立法能力を備えたまともな政権になるかどうかは、来年4月の総選挙にかかっている。一昨日の与党「国民の力」の党大会で、親尹系一色の党執行部が構成されたことが、総選挙にどのような影響を及ぼすかはまだ分からない。祝杯どころか、自縄自縛になる可能性もあると懸念する声もある。

尹大統領の国政支持率が最近少し上がっているとは言え、依然として40%前後で推移している。党大会の結果だけを見れば、尹大統領が党員の支持は確実に獲得したように見えるが、冷静に内容を見ればそうとも限らない。金起炫(キム・ギヒョン)代表の52.9%得票は選挙ルールを党員投票100%に変えたうえに露骨な尹大統領の「介入」が働いた結果だ。にもかかわらず、安哲秀(アン・リョルス)、チョン・ハラム、黄教安(ファン・ギョアン)候補の得票を合わせれば47.1%に達する。

尹大統領は1年前の大統領選で48.56%を得て、「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補に0.7%の差で勝った。中道派有権者が合流しなければ勝てなかった、わずかな勝利だった。1年後の党大会で党員の間でも安氏とチョン氏がそれぞれ23.7%、14.9%を得票した。民主党が今は李代表の司法リスクで支持率が落ちているが、「国民の力」の党大会で見せたような大統領室と親尹政治家の行動が今後も続けば、中道派の党員や有権者はいつでも離脱し、大統領選挙の時のぎりぎりのバランスは崩れかねない。

行政と立法が分離された大統領制だは言え、与党執行部は大統領の意思を尊重する政治家で構成されるのが自律的な結社体である政党の理念にかなう。ただ、与党執行部が尊重を超えて盲従する水準に進み、正当な批判力まで失うなら、それは政党の拡張性を低下させ、総選挙にも役立たない。

尹大統領は大統領室の人事ラインを検察出身で埋め、いたるポストに検察出身を座らせる人事を行っている。このような人事が続いてはならない。与党を掌握したからといって、親尹の候補公認を強行して与党を分裂に導くこともあってはならない。保守派政権は、中道派有権者が文在寅(ムン・ジェイン)政権5年を経て左派から遠ざかり、保守側に傾いた現象を大事にしなければならない。尹大統領は、どうやって大統領選挙で勝てたかを振り返り、より謙遜な政治を展開することが、党を越えて国民の心をつかむ道であることを肝に銘じなければならない。