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イスラエル「司法府無力化」、空軍パイロットが首相専用機ボイコット

イスラエル「司法府無力化」、空軍パイロットが首相専用機ボイコット

Posted March. 07, 2023 08:17,   

Updated March. 07, 2023 08:17

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司法府の権限を大幅に縮小しようとするイスラエルのネタニヤフ首相(写真)の「司法府無力化立法強行」に対する反発が起こる中、空軍パイロットらも首相専用機の操縦をボイコットしている。

イスラエル国営のエルアル航空は5日(現地時間)、首相専用機のパイロットと乗務員を募ったが、志願者が誰もいなかったと明らかにした。ネタニヤフ氏は9日にイタリアを訪れ、メローニ首相と会談する予定だ。エルアル航空側は、「首相専用機であるボーイング777を操縦できるパイロットが多くないのも理由の一つ」とし、乗務員を再配置すると明らかにしたが、波紋は広がっている。

同日、イスラエル空軍第69飛行隊の予備役パイロット40人のうち37人も、8日に予定されていた訓練の不参加を宣言した。第69飛行隊は、2007年にシリアの原子炉を爆撃した「オーチャード作戦」を遂行した部隊として有名だ。

このような動きは、ネタニヤフ氏の極右連立政権が「司法改革」の名で推進している司法府の無力化の動きに対する反発とみられる。与党は最近、議会が憲法に反する立法をしても最高裁が阻止できないようにし、議会が裁判官の人事にも関与できるようにする立法を推進している。すでに議会で予備投票の手続きを終えた。

野党、法曹界、市民社会はこれを「司法改革ではなく政治クーデター」と規定し、2ヵ月以上抗議デモを繰り広げている。4日の集会には最大30万人が参加し、政府を非難した。予備軍の将校まで反対に参加すると宣言しており、当分の間、これをめぐる社会の混乱は続くものとみられる。


姜聲煇 yolo@donga.com