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ロシアがバフムートに最精鋭傭兵を投入、ウクライナはロシア本土をドローン空爆

ロシアがバフムートに最精鋭傭兵を投入、ウクライナはロシア本土をドローン空爆

Posted March. 02, 2023 08:21,   

Updated March. 02, 2023 08:21

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ロシアのウクライナ侵攻が1年を過ぎた中、ウクライナが東部ドンバスの拠点都市バフムートで苦戦している。特に、ロシアのプーチン大統領の「私兵」と呼ばれる民間軍事企業「ワグネル・グループ」がバフムートで攻勢を強めており、ウクライナ軍のバフムート撤退の可能性も指摘されている。ロシアも首都モスクワ近郊のコロムナなど本土各地で大規模な無人機(ドローン)攻撃を受けるなど、双方とも膠着局面に入った様相だ。

先月28日、ロイター通信などによると、ウクライナは東部ドネツク州バフムートでロシア軍に押されている。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、「最も困難なのはバフムートだ」と述べた。地上軍指揮官であるオレクサンドル・シルスキー大佐も、「敵(ロシア軍)がよく訓練されたワグネル部隊を投入した」と明らかにした。

バフムート戦線のウクライナの兵士たちも、際限なく押し寄せるロシア軍に疲弊していると吐露した。大学休学後に入隊したというセルヒ・フネズディロフさん(22)は、英紙ガーディアンに、ロシアが都市を占領するために「止まらないパイプ」のように兵士を投入していると話した。ロシア軍が死傷者の発生には気にも止めず兵力を投入し、「まるで肉挽き器だ。死体は倒れたところに放置されている」と証言した。

米CNNは、ゼレンスキー氏の顧問アレクサンドル・ロドニャンスキー氏が、バフムートからの戦略的撤退の可能性を示唆したと報じた。ロドニャンスキー氏は、「人員を無駄に犠牲にすることはできない」と述べた。

ロシアは先月28日、コロムナや2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島などでウクライナ軍によるものと推定されるドローン攻撃を受けた。コロムナはモスクワから110キロしか離れていない。ロイター通信は、戦争勃発後、モスクワに最も近い地域への攻撃が行われたと伝えた。

ロシア国防省も声明を出し、「ウクライナがクリミア半島と連結されたクラスノダール、アディゲ共和国などに無人機攻撃を加えようとした」と明らかにした。当局は被害がないと主張したが、現地メディアは、ある石油貯蔵所でドローン空爆による火災が発生したと伝えた。同日、2大都市サンクトペテルブルクのプルコヴォ空港の上空にも未確認の物体が現れ、空港の運営が一時停止した。

プーチン氏は同日、ウクライナと欧米のスパイおよび破壊工作(サボタージュ)に対応するための防諜活動を強化するよう指示した。ウクライナ内の4つの占領地に対する警備を強化することも注文した。


カイロ=カン・ソンフィ特派員 イ・チェワン記者 yolo@donga.com · chaewani@donga.com