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目立つインド系の「政治パワー」、米共和党予備選に2人挑戦

目立つインド系の「政治パワー」、米共和党予備選に2人挑戦

Posted March. 01, 2023 09:05,   

Updated March. 01, 2023 09:05

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米共和党の大統領候補争いに2人のインド系が立候補するなど、米政界でのインド系の活動が活発だと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが28日付で報じた。ボビー・ジンダル前ルイジアナ州知事が2016年の大統領選挙の共和党予備選に出馬したことがあるが、2人以上のインド系が立候補するのは初めて。

2月14日に出馬を表明したニッキー・ヘイリー元国連大使(51)の両親は、インド北部パンジャブ州出身のシーク教徒。白人の夫と結婚した後、キリスト教に改宗したが、夫と共にシーク教のイベントに参加するなどインド系のアイデンティティを強調している。

21日に出馬を宣言した起業家のビベック・ラマスワミ氏(37)の両親は、南部ケララ州出身のヒンドゥー教徒。ハーバード大学で生物学を専攻し、イェール大学のロースクールを卒業したラマスワミ氏は、バイオ企業「ロイバント・サイエンシズ」を創業し、億万長者になった。

2019年現在、インド系米国人は約460万人。20年の大統領選では74%がバイデン大統領に投票するなど、民主党支持が多い。初のインド系で女性副大統領となったカマラ・ハリス氏の母親も南部のタミルナドゥ州出身だ。連邦下院にも5人のインド系議員がいる。

インド系は教育水準が高く、英国の植民地支配の遺産で英語を話す利点があるため、政治参加の障壁が低い。インドは最近、中国を抜いて世界最大の人口大国となっただけでなく、急速な経済成長を背景に国際社会でも影響力を高めている。

米財界では、インド系の躍進が顕著だ。グーグル、マイクロソフト、IBM、スターバックスなど米国を代表する大企業の最高経営責任者(CEO)はすべてインド系。英国では昨年10月、ヒンドゥー教徒のスナク氏が初の非白人系首相となった。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com