
全身火傷の苦しみを乗り越え、「希望の伝道師」として活動してきた韓東(ハンドン)大学相談心理社会福祉学部のイ・ジソン教授(45)が、事故で離れた母校の梨花(イファ)女子大学の講壇に立つことになった。
イ教授は23日、自分のフェイスブックに、「3月1日付で梨花女子大社会福祉学科の教授として働くことになった」とし、「23年ぶりに事故に会って去ることになった梨花に、教授として戻ってきた。母校で教える喜びを味わわせてくださって感謝している」と話した。
イ教授は、梨花女子大学幼児教育学科4年生だった2000年7月、学校の図書館で勉強を終えて車に乗って自宅に帰る途中、飲酒運転者が起こした7重追突事故で全身に55%のやけどを負った。30回以上の大手術を受けて命は助かったが、顔面障害と肢体障害1級の診断を受けた。しかし、屈せずに米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の社会福祉学の博士号を取得後、帰国し、2017年から韓東大学の教壇に立っている。
2010年には、自伝的エッセイ「ジソン、愛してる」を出版し、ベストセラー作家になった。イ教授は同日、東亜(トンア)日報の記者との電話インタビューで、「母校だった梨花女子大学に帰ることができて、本当に感謝して嬉しい。一所懸命に研究し、学生たちに教える」と覚悟を明らかにした。
チェ・ミソン記者 cms@donga.com