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LGエネ、フォードとトルコにバッテリー合弁工場建設

LGエネ、フォードとトルコにバッテリー合弁工場建設

Posted February. 23, 2023 08:47,   

Updated February. 23, 2023 08:47

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LGエネルギーソリューションは、米フォードとトルコに電気自動車(EV)バッテリーの合弁工場の設立を推進する。現地ですでに自動車製造インフラを備えているフォードと手を組み、専用バッテリー生産基地を建設して、欧州市場攻略に拍車をかける計画だ。

LGエネルギーソリューションは22日、フォードやトルコ・コチとEVバッテリーの合弁法人の設立のための覚書(MOU)を交わしたと明らかにした。LGエネルギーソリューションの權暎壽(クォン・ヨンス)副会長は、「フォードやコチと共に欧州のEVへの転換を加速化し、協力をさらに強固なものにしていく」と述べた。

3社は、トルコ・アンカラ近くのバシュケント地域に、2026年の量産を目標に25GWh(ギガワット時)規模の工場建設を推進する。中長期的に45GWhまで拡大する案も協議することにした。45GWhは、年間EV40万台余りを生産できる規模で、工場の設立に約4兆~5兆ウォンの資金が投入されるものと試算される。

LGエネルギーソリューションとフォード共に、欧州に合弁法人を設立するのは初めてだ。昨年3月、SKオンがフォードとMOUを交わして合弁を推進したが、今年初めに物別れに終わった経緯がある。景気低迷や為替変動など、当初予想していたより不確実性が拡大したうえ、具体的な契約条件で立場の差を縮めることができなかったためだという。

LGエネルギーソリューションが合弁法人を通じて生産するバッテリーは、電気バン「E-トランジット」など、フォードの商用車に主に搭載される予定だ。これに先立って、フォードとコチがトルコに合弁で設立した自動車メーカー「フォード・オトサン」とシナジー効果を出すという戦略だ。フォード・オトサンは現在、年間45万台規模で商用車を作り、物量の大半を欧州市場に販売している。

E-トランジットは、主力商用車モデルであるバン「トランジット」の電動化バージョンである。トランジットは、2018年から昨年まで5年連続でグローバルLCV(ミニバス、バンなど軽商用車)の販売台数で1位を記録するほど人気を集めている。2021年、欧州市場だけで27万台が販売された。

LGエネルギーソリューションは現在、韓国国内の梧倉(オチャン)及び中国(南京)、ポーランド(ヴロツワフ)での単独工場と、昨年11月から稼動を開始した米オハイオのGM合弁工場まで、年間200GWh規模の生産能力を確保している。今年は総生産能力を300GWhまで増やすという目標を立てている。特に、従来の70GWh級ポーランド工場は、生産ラインの規模を2倍に増設する計画だ。これはE-トランジットをはじめ、フォードの人気EVモデル「マスタングマッハ-E」の販売が伸び、これに歩調を合わせて増産に乗り出したものだ。

フォードだけでなく、現代(ヒョンデ)自動車、GM、クライスラー、フォルクスワーゲンなど主要自動車メーカーに供給するLGエネルギーソリューションの受注残高は、昨年末基準で385兆ウォンだ。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com