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北朝鮮が東海へSRBM2発「敵の飛行場を照準」、清州・群山の空軍基地が狙いか

北朝鮮が東海へSRBM2発「敵の飛行場を照準」、清州・群山の空軍基地が狙いか

Posted February. 21, 2023 08:43,   

Updated February. 21, 2023 08:43

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北朝鮮が、米国本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射から2日後の20日、韓米空軍基地を「戦術核兵器の標的」に想定した超大型放射砲(KN25)とみられる短距離弾道ミサイル(SRBM)挑発を強行した。

火星15を発射した翌日(19日)に韓米がB1B戦略爆撃機やF35Aステルス戦闘機などを動員して北朝鮮に対する武力示威を行ったことに対抗したもの。来月中旬の韓米合同軍事演習まで連鎖的な挑発で緊張を高め、「強対強」の対峙を続けるものとみられる。

軍によると、20日午前7~7時11分頃、平安南道粛川(ピョンアンナムド・スクチョン)付近から東海(トンへ・日本海)上にSRBM2発が発射された。射程は約390キロと約340キロだという。

北朝鮮の朝鮮中央通信は挑発約1時間後に、「韓米合同軍事演習に対抗して600ミリ放射砲で『敵の作戦飛行場』を仮想照準して撃った」と報じた。特に、「発射地点から395キロと337キロの射程の仮想標的を設定して東海上に射撃した」とし、「600ミリ放射砲は、最新型多連発精密攻撃兵器システムで、敵の作戦飛行場あたり1門、4発を割り当てられるほどの恐るべき威力を誇る戦術核攻撃手段」と明らかにした。実際に北朝鮮が発射したSRBMの落下地点を南にずらせば、F35Aが配備された忠清北道(チュンチョンプクト)の清州(チョンジュ)空軍基地とF16戦闘機が配備された全羅北道群山(チョンラプクト・グンサン)の在韓米空軍基地に正確に届く。

韓国軍の関係者は、「有事の際、韓米の空軍戦力を核先制攻撃で壊滅させるという威嚇だ」とし、「火星15の挑発でワシントンを狙ったのに続き、戦術核の最優先の標的が韓米空軍基地であることを警告するもの」と話した。


ユン・サンホ軍事専門記者 コ・ドイェ記者 ysh1005@donga.com · yea@donga.com