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国防白書に「北朝鮮の政権と軍は敵」明記、6年ぶりに復活

国防白書に「北朝鮮の政権と軍は敵」明記、6年ぶりに復活

Posted February. 17, 2023 08:39,   

Updated February. 17, 2023 08:39

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国防部が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権になって初めて出された「2022国防白書」で、北朝鮮の政権と軍を「敵」と記述した。国防白書に「北朝鮮政権=敵」という表現が入ったのは、「2016国防白書」以来6年ぶり。2年ごとに発行される国防白書は、国防の現状についての共感を形成し、国防の取り組みについて周知を図ることを目的とする「国防ガイドライン」。

「2022国防白書」は、「北朝鮮は2021年に改正された労働党規約の前文に韓半島全域の共産主義化を明記し、22年12月の党中央委員会全員会議で韓国を『明確な敵』と規定し、核を放棄せずに軍事的脅威を続けていることから、その遂行主体である北朝鮮の政権と軍はわれわれの敵」と記述した。

文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に出された2018、2020の国防白書は、北朝鮮政権と軍を敵と規定する表現を除き、「韓国軍は、韓国の主権、領土、国民の財産を脅かし、侵害する勢力は敵とみなす」とだけ明記した。軍は「敵」表現の復活について「北朝鮮の対南戦略や、韓国を『敵』と規定した事例、持続的な核の高度化、軍事的脅威・挑発などを考慮した」と明らかにした。

また、2018、2020の国防白書は「金正恩(キム・ジョンウン)総書記」と表記したが、今回の白書は肩書を除き「金正恩」と記述した。

北朝鮮の核・ミサイル能力の評価も最新のものとなった。北朝鮮のプルトニウム保有量は「2016国防白書」から「2020国防白書」までは「50キロ余り」だったが、「2022国防白書」では20キロ増えて「70キロ余り」と明記された。北朝鮮の弾道ミサイルの種類も「怪物大陸間弾道ミサイル(ICBM)」の「火星(ファソン)17」と「北極星-4・5」(潜水艦発射弾道ミサイル)、極超音速ミサイル2種など7種が追加された。


尹相虎 ysh1005@donga.com · 孫孝珠 hjson@donga.com