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米「中国の偵察気球が5大陸で24の任務を遂行」

米「中国の偵察気球が5大陸で24の任務を遂行」

Posted February. 10, 2023 08:57,   

Updated February. 10, 2023 08:57

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米国の領空を侵犯した中国の偵察気球がアジア、欧州、南米など世界5大陸で少なくとも24の任務を遂行したことを米情報当局が把握したと、CNNが8日、報じた。偵察気球の活動範囲が全世界に及んでいるため、バイデン米政権は同盟国と関連情報及び対応策を共有する考えだ。

バイデン政権の情報筋によると、偵察気球が行った24の任務のうち6件は米国を対象にしたことが明らかになった。残りの18件は、米国以外の国で行われた偵察活動ということだ。国防総省のライダー報道官も同日、記者会見で、「偵察気球は中南米、東南アジア、東アジア、欧州などで活動した」とし、「中国の偵察気球という共通点以外は気球のサイズ、機能は多様だ」と明らかにした。

またバイデン政権は、偵察気球プログラムが中国南部の海南省を中心に運営されたと見ている。トランプ政権の時に観測された気球は、未確認飛行物体(UFO)と同じ意味である「未確認空中現象(UAP)」に分類されたが、その後の調査の結果、中国の偵察気球と確認されたと、CNNは伝えた。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、「米国は(偵察気球)プログラムの影響を受けた唯一の国ではない。これについて知る必要がある全世界の同盟国やパートナーと接触する」と強調した。ただし、「韓国でも気球が発見されたのか」という質問には「同盟国やパートナーと非公開で意思疎通する」と発言を控えた。ブリンケン国務長官も、「この問題は米国だけの問題ではない」とし、「中国が主権と領土を侵害し、国際法に違反した無責任な行動に関与したということがファクトだ」と付け加えた。国務省は、世界40ヵ国以上の米国の海外公館と海外駐在外交官に偵察気球に関する情報を伝え、同盟の結束に乗り出した。

ただし、バイデン大統領は同日、公共放送PBSとのインタビューで、偵察気球を撃墜したことに関して「中国との関係が打撃を受けたか」という質問に「ノー」と答えた。バイデン氏は、「中国とは競争するが、衝突は望んでいない。これまでもそうしてきた」と述べた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com