世界的な男女ゴルフスターが今月、サウジアラビアに大挙集まる。莫大な賞金がかかったゴルフ大会が相次いで開かれるからだ。
２日から４日間、サウジアラビア・ジェーダのロイヤル・グリーンズ・ゴルフ＆カントリークラブ（パー７２）では、アジアツアー開幕戦のＰＩＦサウジインターナショナルが開かれる。まだシーズン開幕前の韓国プロゴルフ（ＫＰＧＡ）コリアンツアーの看板選手たちが同大会に大挙出場する。２０２２シーズン・アジアツアー新人王に輝いたキム・ビオはじめキム・ヨンス、オク・テフン、パク・サンヒョン、キム・ミンギュ、チャン・イグン、イ・テヒ、ムン・ギョンジュンら８人が出場選手リストに名を連ねた。
サウジの政府系ファンド（ＰＩＦ）が支援する同大会の賞金総額は５００万ドル（約６１億６０００万ウォン）。昨年、コリアンツアーで最高額の賞金がかかったジェネシス選手権（１５億ウォン）の４倍を超える。賞金とは別に巨額の招待料が支払われる世界トップランカーたちも参加する。世界ランキング５０位内の選手のうち８人が今大会に出場する。キャメロン・スミス（豪州）、ダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、ブルックス・ケプカ、ブライソン・ディシャンボー、パトリック・リード、バッバ・ワトソン（以上米国）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ヘンリク・ステンソン（スウェーデン）、グレーム・マクドウェル（北アイルランド）らメジャー大会チャンピオン出身だけで１２人だ。サウジ資本が主導する「ＬＩＶゴルフインビテーショナルシリーズ」に移籍した在米韓国人のケビン・ナ（米国）も出場する。
今月１６日から４日間は、同じ会場で欧州女子ツアー（ＬＥＴ）アラムコ・サウジレディース・インターナショナルが開催される。サウジ国営石油会社のアラムコがスポンサーを務める同大会の賞金総額も５００万ドル。
大会組織委員会は３１日、今大会にメジャー戦優勝者１３人が出場すると発表した。昨年、ＫＰＭＧ全米女子プロゴルフなどメジャー戦の優勝だけで３回経験している田仁智（チョン・インジ）はじめ、キム・ヒョジュ、チ・ウンヒ、イ・ジョンウン、キム・アリムら米女子ツアー（ＬＰＧＡ）で活躍している韓国勢が含まれた。世界ランキング１位のリディア・ゴー（ニュージーランド）、ジョージア・ホール（英国）、レクシー・トンプソン、ダニエル・カン（以上米国）、ハンナ・グリーン（豪州）、アシュリー・ブハイ（南アフリカ共和国）、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、パティ・タバタナキット（タイ）らも出場する。同大会は今季ＬＥＴツアー第３戦となるが、先月ＬＰＧＡツアー開幕戦のヒルトン・グランドバケーションズ・トーナメントに参加しなかったトップランカーが大勢参戦し、事実上女子ゴルフ開幕戦のような印象さえ与える。
昨年までの同大会の賞金総額は１００万ドル（約１２億３０００万ウォン）に過ぎなかった。しかし、今年から賞金を５倍に上げた。一部ではサウジが人権蹂躙や女性差別などの否定的なイメージを洗い流すためにゴルフを利用する、いわゆる「スポーツウォッシング」だと非難する声も上がっている。しかし、手厚い待遇を受けながら高額賞金を狙う選手たちの声は違う。世界ランキング７位のトムソンは、「女子選手たちはずっと前から男子大会と同じ賞金をもらうことを望んでいた。今大会の賞金引き上げは成長する女性ゴルフに大きな力になるだろう」と話した。同大会の優勝賞金は７５万ドル（約９億２５００万ウォン）。
李憲宰 uni@donga.com
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