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ネパール機搭乗の父子「息子の休みを迎え、楽しい時間を過ごそうと思っていたのに…」

ネパール機搭乗の父子「息子の休みを迎え、楽しい時間を過ごそうと思っていたのに…」

Posted January. 17, 2023 08:53,   

Updated January. 17, 2023 08:53

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「夫が休みを迎えた息子と久しぶりに良い時間を一緒に過ごそうと、(旅行に)行きました」

ネパールのポカラ空港近くで墜落した航空機に乗っていた軍人のユ某氏(45)の妻A氏は16日、東亜(トンア)日報の記者との電話インタビューで、まともに話せなかった。航空機には陸軍上士であるユ氏と息子(14)が乗っていた。

Aさんは前日、マスコミの報道を見て知った知人から聞いて、航空機事故のニュースを知ったと話した。彼女は、「(夫は)軍人として勤めながら賞もたくさんもらったし、仕事中毒と言われるほど熱心に働いた」とし、「家族にもいつも優しい夫で明るい父親になろうと努力した」と話した。息子のユ君については、「いつも話も上手で明るい子供だった」と涙を飲み込んだ。

ユ氏は最近、ある団体で哲学・人文学教育プログラムを履修するほど自己啓発にも力を入れていたという。この団体の関係者は、一緒に教育を受けた同僚たちに、「ユ氏が旅立つ前に、『いつも感謝して生きているので幸せです。励ましてくださる気持ちを燃料に、無事に行ってきます。愛しています』という携帯メールを残した」と残念がった。

ユ氏の知人は16日、東亜日報の記者との電話インタビューで、「一緒に日の出の登山をする時、一番前で雪を除けてくれた人だった」とし、「黙々と文句を言わず率先する性格だった」と覚えていた。

事故現場を2日間捜索しているネパール当局は同日、ユ氏が死亡者の身元確認リストに含まれていると発表した。息子が生存しているかどうかは確認されていない。ネパール当局は、搭乗客72人のうち、現在68人の遺体が確認されており、このうち26人の身元を確認した。警察は回収された遺体の身元を確認後、家族に引き渡す予定だ。

地元メディアによると、同日、ネパール航空当局は、事故原因の解明の鍵となる航空機のブラックボックスを確保したという。また、英国およびインドのメディアによると、あるインド人が航空機の内部で撮影したものと推定されるライブ映像がフェイスブックで発見された。

約1分30秒の動画には、乗客の一人が「とても面白い」と歓声を上げた次の瞬間、飛行機が急激に片方に傾き、以後画面が揺れ乗客が悲鳴を上げる様子が含まれている。その後、火炎が約30秒間続く。

政府は、在外国民保護対策本部を稼動し、事故現場に領事の協力員を急派した。政府の関係者は、「今後の事故収拾の過程で必要な支援を惜しまない」と話した。


イ・ギウク記者 イ・チョンア記者 71wook@donga.com · clearlee@donga.com