「悪人を変えるおばあさんの役はありますか?」俳優・金惠子さんがエッセイ出版
Posted December. 24, 2022 09:11,
Updated December. 24, 2022 09:11
「悪人を変えるおばあさんの役はありますか?」俳優・金惠子さんがエッセイ出版.
December. 24, 2022 09:11.
by キム・テオン記者 beborn@donga.com.
「私の年を書くつもりなら、『数千歳』と書いてください」俳優の金惠子(キム・ヘジャ)さんが、記者たちに会う時に口にする言葉だ。配役を引き受けると、完全に「その人」になりきらなければならなかった金さんは、本当にその人生を生き抜いたように演じてきた。1961年にKBS公開採用第1期タレントとしてデビューし、「田園日記」(1980~2002年)や「母に角が生えた」(2008年)、「マザー」(2009年)など60年間ドラマと映画で活躍した俳優の金惠子さん。著書「花でも殴るな」(2004年)以降18年ぶりに出したこの本は、演技人生に対する金さんの告白を盛り込んでいる。本は編集者が著者とインタビューし、著者の日記やインタビュー記事などを基に草稿を作った後、著者が再び修正する方法で完成した。著者が覚えている最初の舞台は、6歳の時だった。当時、延世(ヨンセ)大学医科部の学生たちが公演した演劇「生の祭壇」で、彼女は犬に噛まれて死ぬ子供役を演じた。名前はヘジャ。以後もドラマ「清潭洞に住んでいます」「眩しくて」で著者が引き受けた役柄の名前は、全て本名のヘジャだった。著者はこの話をしながら、「演技はまさに私だった」と話す。ベテラン俳優の作品選択の基準は何だろうか。「役柄がいくら人生の束縛で苦しむ役だとしても、その中には針の耳ほどの希望が見えるのか」だ。彼女は、「人生の底をさまよっても、あそこに希望があるのか、希望を演じるところがあるのかを調べる。明日の話を見つけて、それを演じようと努力した」と話す。実際、彼女は生きていて大変なことが起きるたびに、作品に飛び込むことで困難を乗り越えるという。「私は、神が全ての人間それぞれに、一つずつの才能を必ず植え付けてくれると思う。それをもって、大変で苦しい人生を乗り越えて行けと」。死ぬ前にやりたい役柄は、「悪い人を変えてあげるおばあさん」だという。人と世の中と愛の力を信じる著者だから言えるのではないだろうか。
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「私の年を書くつもりなら、『数千歳』と書いてください」
俳優の金惠子(キム・ヘジャ)さんが、記者たちに会う時に口にする言葉だ。配役を引き受けると、完全に「その人」になりきらなければならなかった金さんは、本当にその人生を生き抜いたように演じてきた。
1961年にKBS公開採用第1期タレントとしてデビューし、「田園日記」(1980~2002年)や「母に角が生えた」(2008年)、「マザー」(2009年)など60年間ドラマと映画で活躍した俳優の金惠子さん。
著書「花でも殴るな」(2004年)以降18年ぶりに出したこの本は、演技人生に対する金さんの告白を盛り込んでいる。本は編集者が著者とインタビューし、著者の日記やインタビュー記事などを基に草稿を作った後、著者が再び修正する方法で完成した。
著者が覚えている最初の舞台は、6歳の時だった。当時、延世(ヨンセ)大学医科部の学生たちが公演した演劇「生の祭壇」で、彼女は犬に噛まれて死ぬ子供役を演じた。名前はヘジャ。以後もドラマ「清潭洞に住んでいます」「眩しくて」で著者が引き受けた役柄の名前は、全て本名のヘジャだった。著者はこの話をしながら、「演技はまさに私だった」と話す。
ベテラン俳優の作品選択の基準は何だろうか。「役柄がいくら人生の束縛で苦しむ役だとしても、その中には針の耳ほどの希望が見えるのか」だ。彼女は、「人生の底をさまよっても、あそこに希望があるのか、希望を演じるところがあるのかを調べる。明日の話を見つけて、それを演じようと努力した」と話す。
実際、彼女は生きていて大変なことが起きるたびに、作品に飛び込むことで困難を乗り越えるという。「私は、神が全ての人間それぞれに、一つずつの才能を必ず植え付けてくれると思う。それをもって、大変で苦しい人生を乗り越えて行けと」。死ぬ前にやりたい役柄は、「悪い人を変えてあげるおばあさん」だという。人と世の中と愛の力を信じる著者だから言えるのではないだろうか。
キム・テオン記者 beborn@donga.com
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