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「あなたたちのせいじゃない」 梨泰院の犠牲者を追悼

「あなたたちのせいじゃない」 梨泰院の犠牲者を追悼

Posted December. 17, 2022 09:21,   

Updated December. 17, 2022 09:21

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「おやすみ、うちの子。前庭と裏山に…」

梨泰院ハロウィーン惨事の発生から49日目の16日午前10時、ソウル鍾路区(チョンノグ)の曹渓寺(チョゲサ)大雄殿の前庭。犠牲者のイ・ジハンさんの母親のチョ・ミウンさんが舞台に上がってマイクを握って、子守唄を歌いながら息子に別れを告げた。

同日、遺族を代表して犠牲者たちに送る手紙を朗読したチョ氏は、「私はまだジハンの死亡届を出していない」とし、「最も安全な国で生まれ変わり、心配なく幸せになることを皆祈ってほしい」と話した。チョ氏が手紙を読んで泣き出すと、場内のあちこちからすすり泣く声がしばらく続いた。

大韓仏教曹渓宗社会福祉財団は同日、梨泰院惨事犠牲者の魂を追悼するめの「10・29惨事犠牲者の追悼慰霊祭(49日法要)」を行った。氷点下7度の厳しい寒さの中、遺族150人余りと仏教信者500人余りが参加したが、祭壇には遺族の同意を得た78人の位牌が載せられた。このうち67人は、遺影写真もあった。まず犠牲者数を意味する158回の打鐘がなされ、続いて死んだ魂が良いところに生まれるよう祈る「薦度儀式」が行われた。

曹渓寺総務院長のジヌ僧侶は、追悼法文を通じて「私たち皆は互いにつながっており、私のことがあなたのことであり、あなたのことが私のことである」とし、「霊駕(魂を意味する仏教用語)と家族に限りない慰めを与えなければならない」と話した。曹渓寺のイ・スミン青年会長は、追悼の辞を通じて、「あそこにいたのは、あなたたちの過ちではない。どうかすべての苦痛を忘れて、痛みのないところで平穏であることを願う」と話した。

法門が終わると、遺族たちは次々と祭壇に上がり、遺影の前で頭を下げた。犠牲者の遺影に向き合った遺族の一部は声を出して泣き、一部は茫然とした表情を浮かべた。続いて犠牲者の位牌と服を燃やす儀式が行われると、遺族の泣き声が大雄殿の前庭を埋めた。

イ・ジョンミン10・29梨泰院惨事遺族協議会副代表は、「国の未来のためにも、責任ある人々が真の謝罪をし、今後このような惨事が起きないようにすると決心してもらうまで、(遺族たちは)共にする」と明らかにした。

一方、韓国大学生進歩連合の会員6人は同日昼、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)の与党「国民の力」の党本部に駆け込み、梨泰院惨事をめぐる国政調査への参加や鄭鎮碩(チョン・ジンソク)非常対策委員長との面談などを要求して警察に逮捕された。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com