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米国ファンドマネジャーの92%「来年はスタグフレーションに見舞われる」

米国ファンドマネジャーの92%「来年はスタグフレーションに見舞われる」

Posted November. 21, 2022 08:38,   

Updated November. 21, 2022 08:38

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先月、米消費者物価指数(CPI)の上昇率が7.7%と市場予測値より低く、インフレがピークに達して景気が軟着陸する可能性があるという期待が高まったが、米ウォール街の投資銀行は来年の景気低迷を予想していると、19日(現地時間)、ブルームバーグ通信が伝えた。やや緩和されたとはいえ、インフレは依然として高い水準で金利高が続くだろうし、これにより、物価は上がるが経済は不況のスタグフレーションの可能性があると見ている。

ブルームバーグによると、米バンク・オブ・アメリカがウォール街のファンドマネジャーを対象に行ったアンケートで、回答者の92%は「来年、米国はスタグフレーションに陥るだろう」と話した。「景気低迷に陥らず物価は安定する『ゴルディロックス』の状況が来る」という回答は0%だった。「グローバル景気低迷の発生」という回答も77%に達した。

また、「投資心理が異例に悪化したと見て、投資の代わりに現金を保有している」という回答は6.2%で、先月調査の6.3%に続き再び6%台を記録した。これは2001年4月の「ドットコムバブル」の崩壊後、最も高い水準だ。これまで、「投資の代わりに現金保有」という回答は平均4.9%だった。

シティグループは、米経済の成長率が急激に下がっても、米連邦準備制度(FRB)のジェローム・パウエル議長が持続的に基準金利を引き上げる「パウエルプッシュ」のシナリオが現実化しかねないと見込んでいる。世界最大手の資産運用会社ブラックロックは、「米国や欧州で(景気の)軟着陸に成功する国はないだろう」と見込んだ。

最近、FRBの関係者らは、攻撃的な(財政)緊縮に乗り出すことを予告した。セントルイス連邦準備銀行(連銀)のジェームズ・ブラード総裁は、インフレ抑制のために、基準金利を来年は最低5〜5.25%まで引き上げるべきだと明らかにした。サンフランシスコ連銀のメアリ・デイリー総裁も、利上げの中断は「交渉テーブルの外にある」と話した。


金民 kimmin@donga.com