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チャールズ英国王の戴冠式は早ければ来春実施、息子より好感度低い

チャールズ英国王の戴冠式は早ければ来春実施、息子より好感度低い

Posted September. 20, 2022 08:33,   

Updated September. 20, 2022 08:33

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英国最長の70年もの間君主に在任したエリザベス女王の国葬が19日(現地時間)に行われ、女王の長男で、73歳の高齢で王位に就いたチャールズ国王(写真)の時代が本格的に開幕した。過去の離婚や不倫などで国民の好感度が低い状況で王位を継承したチャールズ国王は、今後様々な挑戦に直面するものとみられている。

チャールズ国王は、国葬の前日の18日、声明を通じて、8日の女王の逝去から約10日間、世界から受けた多くの追悼と応援のメッセージに深い感動を受けたとし、「私と家族を支え、慰めてくださった数え切れないほどの方々に感謝の気持ちを伝えたい」と明らかにした。

英紙ガーディアンは、チャールズ国王の戴冠式が早ければ来春に行われるとし、場所は過去900年間、戴冠式が行われたロンドン市内のウェストミンスター寺院になると見通した。また、チャールズ国王とカミラ王妃(75)は、エリザベス女王と同様にバッキンガム宮殿に居住する可能性が高いが、宮殿が2027年まで補修工事など大々的な再整備に入り、入居が遅れる可能性があると見通した。英紙デイリー・テレグラフは、チャールズ国王の戴冠式が1953年のエリザベス女王の戴冠式の時よりは簡素になると予想した。

チャールズ国王は、カミラ王妃との不倫で離婚した最初の妻であるダイアナ元妃の死後、世論の批判を受けてきた。今年5月、世論調査会社ユーガブ(YouGov)が実施した王室構成員に対する好感度調査で、チャールズ国王の好感度は56%で、女王(81%)、王位を継承する40歳の長男ウィリアム皇太子(77%)より低かった。BBCは、低い好感度はチャールズ国王に残された宿題であり、王室がウィリアム皇太子を中心に動くと予測した。

女王の逝去を機に高まった君主制廃止の世論もプレッシャーだ。オーストラリア、ニュージーランド、カリブ海の島国など英国の君主を名目上の国家首班とする英連邦各国で共和制転換の要求が高まっている。女王の国葬が行われた19日、ウェストミンスター寺院の前で君主制廃止を要求する一部のロンドン市民のデモが行われた。王室の歴史家、リチャード・フィッツウィリアムズ氏はBBCに、「若い世代が王室と君主制に魅力を感じるようにすることが新国王の課題だ」と診断した。

70年間「君臨するが統治しない」という立憲君主の伝統を忠実に守った女王とは異なり、チャールズ国王は皇太子時代から環境保護などに積極的に自分の声を出した。5日に就任したトラス英首相は、与党保守党に入党する前、若かった頃に君主制廃止に関心を示したことがある。ガーディアンは、チャールズ国王が毎週、トラス首相に会い、一部の事案で意見の不一致が発生する可能性があると予想した。


姜聲煇 yolo@donga.com