Go to contents

「怪物」変異株ケンタウルスが国内上陸、BA.5と共に感染拡大

「怪物」変異株ケンタウルスが国内上陸、BA.5と共に感染拡大

Posted July. 15, 2022 09:13,   

Updated July. 15, 2022 09:13

한국어

海外に渡ったことのない国内の男性が新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.2.75」(別名「ケンタウルス」)に感染したことが14日、確認された。ケンタウルスは、国内の新型コロナウイルスの流行を主導している別の派生型「BA.5」より感染力が強いとされる。

疾病管理庁は14日、新型コロナウイルスに11日に感染した仁川(インチョン)居住の60代のAさんの検体を精密分析した結果、ケンタウルスの感染が確認されたと明らかにした。国内初の感染事例だ。在宅療養中のAさんの感染経路は明らかになっていない。防疫当局は、Aさんが最近海外に行ったことがないことから、ケンタウルスがすでに国内に広まっていると見ている。当局は、濃厚接触者を対象に疫学調査を行っているが、まだ新たな感染者は発見されていない。

ケンタウルスは5月にインドで初めて発見された後、米国、英国など15ヵ国に広まった。海外の研究によると、インド内の拡大ペースはBA.5より3.2倍速い。海外の研究チームは、ケンタウルスがBA.5より突然変異が多く、ワクチンや自然免疫を無力化するレベルがより高いと見ている。世界保健機関(WHO)も最近、ケンタウルスを「懸念される変異株」と認定した。

ケンタウルスとBA.5の感染が国内で同時に拡大し、新型コロナウイルスの流行規模が予測よりも大きくなることが懸念されている。国内ではすでにBA.5の感染拡大が加速している。14日午前0時基準、国内新型コロナウイルスの新規感染者は3万9196人で、1週間で2.1倍に増えた。国家数理科学研究所は、4週間後の来月10日頃には1日最多28万8546人の感染者が発生すると予想した。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「ケンタウルスまで広まれば、今年に入ってオミクロン株と『ステルスオミクロン株』が同時に流行した時のように拡大傾向が大きくなる可能性がある」と懸念した。

保健福祉部は同日、全国45の上級総合病院長と緊急懇談会を開き、新型コロナウイルスの重症者の病床の確保などについて話し合った。李基日(イ・ギイル)保健福祉部第2次官は、「高危険重症者が速かに適切な治療を受けることができるよう病床を確保することが重要だ」と話した。


チョ・ゴンヒ記者 イ・ジウン記者 becom@donga.com · easy@donga.com