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中国、世界最長距離の宇宙監視レーダー工事に着手

中国、世界最長距離の宇宙監視レーダー工事に着手

Posted July. 13, 2022 08:59,   

Updated July. 13, 2022 08:59

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米国と宇宙開発・探査競争に本格的に乗り出した中国が、地球から1億5千万キロ離れた小惑星を観測できる大規模な宇宙レーダー基地の建設に着手した。

 

11日、中国共産党機関紙「人民日報」によると、北京理工大は、中国西南部の重慶で高画質の宇宙監視レーダー「中国複眼」の製造に着手した。中国複眼は直径25~30メートルのアンテナ20個以上で構成されるという。中国は、このレーダーで小惑星だけでなく月、金星、火星、木星なども観測できると期待している。

同紙は、中国複眼が世界宇宙監視レーダーの中で最も遠くまで到達するレーダーシステムになると伝えた。北京理工大の龍騰総長は、「昆虫の目のように多様なアンテナで構成され、複眼と名づけた」とし、「(宇宙の電磁波を)収集して小惑星を観測することができる」と説明した。また、宇宙の状態変化を感知し、小惑星形成の研究にも利用されると、北京理工大研究チームは明らかにした。研究チームは、2025年発射予定の火星探査機「天問2号」の着陸地点を探すことにも貢献すると期待している。

 

中国は、火星と月の探査、宇宙と生命起源の研究、資源開発などで米国と競うために莫大な資金を投じている。


金祺容 kky@donga.com