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中国と日本に流れた2兆ウォン台の「怪しい海外送金」、金監院が捜査に着手

中国と日本に流れた2兆ウォン台の「怪しい海外送金」、金監院が捜査に着手

Posted July. 11, 2022 14:11,   

Updated July. 11, 2022 14:11

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最近、都市銀行2行で2兆ウォン台の外国為替の異常取引が発生し、金融当局が検査に乗り出している中、ウリィ銀行を通じて4000億ウォンを中国や日本などに送金した業者が昨年設立したペーパーカンパニーと推定される。

8日、金融界によると、この1年間、ソウルのウリィ銀行の支店を通じて外国為替で送金された8000億ウォンのうち4000億ウォン以上は、地方にあるA社が送金主体であることが分かった。A社は、数百回にわたる分割方法でゴールドバーなどの取引代金の名目で、中国や日本などに金を送った。

しかし、A社は昨年新設された上、品物などを製造、加工して輸出する会社でもないので、金融界では資金の出所を隠すために作ったペーパーカンパニーである可能性に重きを置いている。

また、新韓(シンハン)銀行の支店2ヵ所を通じて送金された1兆3000億ウォン台の外国為替取引の中でも、送金主体がペーパーカンパニーと疑われる事例が多数あるという。

新韓やウリィ銀行で行われた大規模な外貨送金は、輸入品の税関通過を確認後にお金を送る「事後送金」ではなく、物品を受け取る前に行われる「事前送金」という点で疑惑が大きくなっている。実際、輸出入の取引が行われたのか不明だという。

金融界では、ファンチギ(違法な外貨取引)の勢力が海外で購入した仮想通貨を韓国国内の取引所でさらに高値で売りさばいてその差益を海外に送金したり、資金洗浄の目的などに該当資金が活用された可能性があるという疑惑が出ている。過去にも仮想通貨が韓国でさらに高く取引される「キムチプレミアム」を活用して、ビットコインのファンチギが盛んに行われたことがある。

金融監督院は、ウリィや新韓銀行の外国為替の異常取引と関連し、現場検査を行っている。金融監督院の関係者は、「各銀行が、証拠書類の確認と疑惑取引の報告手続きなどをきちんと守ったのか総合的に覗いている」と話した。


キム・ジャヒョン記者 ソン・ヘミ記者 zion37@donga.com · 1am@donga.com