駐韓中国大使が、「韓国が中国とのデカップリング(脱同調化)を選択するなら、未来の機会からのデカップリングを意味する」と述べた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加するなどインド太平洋地域と世界で中国を牽制する米国の動きに同調したことを受け、警戒する発言とみられる。
7日、中国の環球時報の英語版、グローバル・タイムズによると、那海明・駐韓中国大使は6日に韓国のあるフォーラムに参加し、「韓国と中国の貿易量は韓国と米国、日本、欧州の貿易量を合わせた量に匹敵する水準」とし、「韓国と中国の緊密な経済的関係を考慮すると、両国が遠ざかることは不可能だ」と述べた。また、「中国からのデカップリングは未来の機会からのデカップリング」と強調した。
那氏は、韓国で「中国を通じた輸出好況時代は終わった。中国から離れて新たな活路を見出さなければならない」という声が高まっていることについて、米国を名指しして「外部干渉のため」と主張した。さらに、米国が覇権維持のために中国に対抗するインド太平洋経済枠組み(IPEF)のような協力枠組みを作って韓国を引き込み、中国と韓国の協力に悪影響を及ぼしていると指摘した。那氏は、「韓国が中国からのデカップリングを選択するかどうかは、韓国に恩恵があるかどかによって決定されなければならない」と強調した。
金祺容 kky@donga.com