Go to contents

韓国の競争力が23位から27位に、1年間で4ランク下落

韓国の競争力が23位から27位に、1年間で4ランク下落

Posted June. 16, 2022 09:42,   

Updated June. 16, 2022 09:42

한국어

米国に端を発した緊縮強化をめぐる懸念で金融市場が急変する内憂外患の中、韓国の国家競争力まで大幅に下落した。韓国経済は基礎体力まで弱まり、長期的にスタグフレーション(景気低迷の中での物価上昇)から抜け出すのは難しいのではないかという不安が高まっている。将来の競争力を引き上げる構造や規制改革が急がれる、という声が出ている。

15日、企画財政部によると、スイス国際経営開発大学院(IMD)は、2022年の韓国の国家競争力は63ヵ国中27位だと発表した。昨年より4ランク下がった。下落幅は2016年以降、ここ6年で最も大きかった。

分野別では、企業効率性が27位から33位へと6ランク下がり、最大幅に下落した。経済成果は18位から22位へと4ランク、政府効率性は34位から36位へと2ランク下がった。インフラ部門のみ17位から16位へと唯一1ランク上がった。

企業効率性の分野では、経営活動の順位が8ランク下がった。このうち、「企業のチャンスと危機に迅速に対応する度合い」「企業家精神の共有の度合い」は、それぞれ15ランクずつ下落した。特に企業家精神の共有度は、下位圏である50位だった。

政府効率性の分野では、財政順位が26位から32位に6ランク下落した。財政分野のうち、「未来に年金がよく積み立てられる程度」は、15ランクも下落して50位となった。漢陽(ハンヤン)大学行政学科のキム・テユン教授は、「企業や国民を対象に一定の水準の減税を推進し、税収が減ることに備えて長期的に財政効率性を確保しなければならない」とし、「市場が進取的かつダイナミックに動くよう、労働市場などの規制改革が絶対必要だ」と主張した。

同日、金融市場は大きく揺れ動いた。ソウル外国為替市場で、ウォン相場は4.1ウォン・ウォン安ドル高の1ドル=1290.5ウォンで取引を終えた。対ドル・ウォン相場が1ドル=1290ウォンで取引を終えたのは約13年ぶりのことだ。総合株価指数(コスピ)は、前日より1.83%下落の2447.38で取引を終え、7営業日連続で下落した。コスダック指数も、2.93%急落の799.41で取引を終えた。700台に落ちたのは、約1年8ヵ月ぶりだった。


世宗市=キム・ヒョンミン記者 イ・サンファン記者 kalssam35@donga.com · payback@donga.com