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プーチン大統領、「ウクライナに長距離ミサイルを供与すれば、新たな目標を攻撃」

プーチン大統領、「ウクライナに長距離ミサイルを供与すれば、新たな目標を攻撃」

Posted June. 07, 2022 08:33,   

Updated June. 07, 2022 08:33

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ロシアのプーチン大統領が、欧米諸国の武器供与を口実に、これまで攻撃していなかったウクライナの地域を攻撃すると宣言した。欧米諸国が約束どおり武器供与を明らかにしたことで、東部ドンバスの交戦地域が拡大する可能性があると懸念されている。

米CNNなどによると、プーチン氏は5日(現地時間)、ロシア国営第1テレビとのインタビューで、「欧米諸国がウクライナに長距離ミサイルを供与すれば、新たな標的を攻撃する」と話した。ロシア軍は同日、首都キーウ(キエフ)を38日ぶりに空爆した。

にもかかわらずウォレス英国防相は6日、「ロシア軍の戦術変化に応じて武器供与も変化する」とし、平地であるドンバスでの戦闘に合った多連装ロケットシステム「M270」を予定通り供与すると発表した。米国、ドイツ、英国などは先週、高機動ロケット砲システム(HIMARS)、ヘリコプター「Mi-17」、戦術装甲車の供与計画を明らかにした。AFP通信は、「欧米の先端兵器がドンバス戦線に供給されれば、ロシア軍に大きな打撃」とし「プーチン氏が警告した理由だ」と伝えた。

ドンバスでの攻防が激しくなり、ウクライナ軍兵力の損失が大きくなっている。ウクライナのゼレンスキー氏は5日、「1日に平均で60~100人の兵士が戦死した」と明らかにした。ベトナム戦での米軍の被害が最も大きかった1968年、米軍の戦死者は1日平均50人未満だった。ゼレンスキー氏は同日、南東部のザポリージャ戦線の部隊を訪れ、士気を鼓舞した。

ウクライナの穀物をめぐって、ロシアと欧米諸国の対立も激しくなっている。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、「ロシアがウクライナから略奪した小麦をアフリカに売ろうとしている」と伝えた。アフリカ連合(AU)議長のマッキー・サル・セネガル共和国大統領は3日、プーチン氏との首脳会談で、アフリカの食糧危機について話し合った。米国務省は、パキスタン、バングラデシュ、アフリカの12ヵ国と「盗まれた穀物の販売阻止に向けて協力中」とし(これらの国々に)ロシアの貨物船3隻がウクライナから盗んだ小麦を載せて港を出たと警告を送ったと明らかにした。ウクライナ政府は、ロシアが今年2月24日の侵攻後、小麦を最大50万トン盗んだと主張した。


金潤鍾 zozo@donga.com