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EUがロシア産石油の海上輸入禁止へ、韓国のインフレに追い打ち

EUがロシア産石油の海上輸入禁止へ、韓国のインフレに追い打ち

Posted June. 01, 2022 07:32,   

Updated June. 01, 2022 07:32

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欧州連合(EU)が先月30日(現地時間)、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の一環として、海上輸送によるロシア産石油の輸入を禁止することで合意した。EUが輸入するロシア産石油の約65%にのぼる量だ。EUは、35%を占めるパイプラインによる陸路輸入も段階的に縮小し、ロシア産石油の輸入量を今年末まで90%減らすと宣言した。これにより、国際石油価格が31日、2ヵ月ぶりに取引場で1バレル=120ドルを超えた。

「食卓物価の安定」に乗り出した韓国政府は、国際石油価格の上昇で国内のガソリン・軽油価格が上がり、物価上昇を煽ることに神経を尖らせている。

欧州連合の執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、ベルギー・ブリュッセルで開かれたEU首脳会議の後、「タンカーなど海上輸送によるロシア産石油の輸入を直ちに禁止する」と発表した。ロシア産石油の依存度が高いハンガリーなどが完全禁輸に反対し、陸路輸入はひとまず許可された。

ロシアが31日、ルーブル決済を拒否したオランダに対する天然ガスの供給を停止し、欧州とロシア間のエネルギー戦争に拡大する様相だ。

EUの発表後、ロンドンのICE先物取引所で取り引きされるブレント原油価格は31日、一時124ドルに迫った。


金潤鍾 zozo@donga.com