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現金入り封筒に代理投票まで、こんな選挙文化がまだ残っていたのか

現金入り封筒に代理投票まで、こんな選挙文化がまだ残っていたのか

Posted May. 31, 2022 08:44,   

Updated May. 31, 2022 11:55

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6・1地方選挙の投票日が迫り、全国各地で金品散布など不法事例があふれている。村の住民をだまし、代わりに居所投票をした村長まで登場した。有権者数が少なく、僅差で当落が分かれる可能性が高く、相対的に高齢者の多い地域でこのようなことが起きている。

全羅南道潭陽市(チョンラナムド・タムヤンシ)では、ある郡長候補の選挙運動員のA氏が1225万ウォン相当の現金をワゴン車に積んでいて、警察に逮捕された。彼の車からは、15万ウォンずつ入った封筒40枚余りと数百万ウォンが入った別の封筒などが発見されたという。全羅北道長水(チョンラブクド・チャンス)では、郡長候補2人のボランティアが金品を散布したり巨額の現金を保管したりした事実が摘発され、捜査を進めている。慶尚北道義城(キョンサンブクド・ウィソン)でも、ある郡議員候補の選挙キャンプの関係者が支持を要請し、20万~30万ウォンが入った封筒を渡したという通報が寄せられた。

その中でも、慶尚北道軍威郡(キョンサンブクド・グンウィグン)の事例は情けないの一言だ。ある郡長候補の義弟が支持を訴え、有権者に金を渡した疑いで拘束され、その村の村長は代理投票の疑いで捜査を受けている。体の不自由な80代前後の高齢者5人ほどを、勝手に居所投票対象者として登録後、彼らに配達された投票用紙を盗み出して、代わりに投票したという。住民たちが期日前投票をしに行ったが、誰かが居所投票をしたことが明らかになり、捕まったという。村長はどうしてこんなことをしでかしたんだろう。選挙を控えて、人口が一時増えてから、選挙後再び減少する偽装転入事例も一度や二度ではない。

大統領選挙の延長戦の性格が濃くなり、地方が見えない地方選挙という評価が多かった。中央政治の流れに神経が集中している間、地方各地であらゆる不法や脱法が行われているのではないかと懸念される。これほど堂々とやるほどなら、明らかになった金品ばらまきや代理投票の事例は、氷山の一角である可能性が高い。

期日投票を翌日に控えている。1、2%差で勝負が分かれる場合、終盤に黒い手が隠密に動く可能性がある。郡単位に行くほど、血縁や地縁、学縁などで細かく絡み合っており、金品散布の効果が大きいと判断を誤る可能性があるからだ。もはやマッコリ選挙やゴム靴選挙の汚名から抜け出す時が来た。金品を受け取った有権者には、最大3000万ウォンの過料を課すことができる。2008年、慶尚北道清道(キョンサンブクド・チョンド)で住民1500人あまりが金品ばらまき事件に巻き込まれ、刑事立件された前例もある。有権者は警戒心を持って、目を見開かなければならない。