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米国でステーキやハンバーガー価格が高騰の兆し、飼料価格高騰による飼育頭数減少が原因

米国でステーキやハンバーガー価格が高騰の兆し、飼料価格高騰による飼育頭数減少が原因

Posted May. 30, 2022 09:19,   

Updated May. 30, 2022 09:19

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米国で干ばつや山火事、インフレで、米国の国民が好んで食べる牛肉ステーキやハンバーガーの価格が高騰する兆しを見せていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが28日(現地時間)報じた。牛を飼育する農家が高騰する飼料代に耐えられず、牛を売って、飼育する牛が減っているためだ。同紙は、「消費者はより安い豚肉に目を向けている」と伝えた。

同紙によると、最近、米国の牛飼育農家は、飼っていた牛を速やかに処分している。米西部の持続的な干ばつで牧草地が乾いてしまい、さらに山火事まで重なったためだ。足りない牧草は、飼料を購入して充当しなければならないが、インフレとサプライチェーンの問題で飼料価格も高騰した。バージニア州で4代目で牧場を営むジェニー・アルダーソン氏は、飼っていた牛250頭のうち75頭を最近処分した。アルダーソン氏は、「多くの牧場主が膨大な借金を抱えており、今後数年内に破産する人々が出始めるだろう」と話した。

米農務省は、来年の牛肉生産量は今年より7%減少し、牛肉価格は史上最高値を記録すると予想されると明らかにした。先月、米国産牛肉の消費者価格は、昨年同期より約14%上昇した。米畜産業界は、この2年間好況を享受したJBSのような大型肉加工業者も、コスト上昇の影響に直面するだろうと展望した。

牛肉が「金の価格」になると、消費者は代替食品を探しに乗り出している。同紙は、「より安価な他の肉類や冷凍食品に、人々が集まっている」と伝えた。長期的には牛肉販売量の低下につながり、牛飼育農家にさらに大きな試練を与えるだろうという分析が出ている。


李恩澤 nabi@donga.com