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米FRBが「ビッグステップ」、韓銀も利上げステップが早まる見通し

米FRBが「ビッグステップ」、韓銀も利上げステップが早まる見通し

Posted May. 06, 2022 09:09,   

Updated May. 06, 2022 09:09

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米中央銀行の連邦準備制度(FRB)が高騰する物価を抑えるために4日(現地時間)、基準金利を0.5%上げる「ビッグステップ(big step)」に踏み切った。0.5%引き上げは、「ドットコムバブル」が真最中だった2000年5月以降22年ぶりのことだ。FRBは来月から、保有債権を売却する貸借対照表の縮小(量的緊縮)にも着手し、市場の流動性を引き締める。

連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は同日、連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議を終えた後、「インフレがあまりにも高く、これによる苦痛を理解している。物価を下げるために、迅速に行動する」と明らかにした。

特に氏は、「今後2度の会議で、0.50%の利上げについてさらに検討するだろう」と話した。今年のFOMC会議は、6、7、9、11、12月の5回残っている。ウォール街では、FRBが6、7月も連続で0.5%金利引き上げに踏み切るものと見ている。3月の米消費者物価が1981年以降最高値の8.5%まで上昇したうえ、産油国ロシアのウクライナ侵攻と国際原油価格の高騰、中国の経済首都上海封鎖の影響で物価上昇の圧力が相当あり、今後も攻撃的な緊縮政策は避けられないという。

ただ、パウエル議長は、基準金利を一度に0.75%上げる「ジャイアントステップ(giant step)」については、「検討していない」と一線を画した。FRBの攻撃的な緊縮が、米景気低迷を引き起こすだろうという一部の懸念についても、「景気下降に近づいたようには見えない」と話した。0.75%引き上げの可能性について懸念していたウォール街は、この発言に安堵した。4日、米ニューヨーク証券市場のダウ指数とナスダック指数は、それぞれ前日比2.81%と3.19%ずつ大幅上昇した。

FRBの歩みは、韓国などの主要国の通貨政策にも影響を及ぼすものと見られる。韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)新総裁が就任後初めて主宰する26日の金融通貨委員会で、金利引き上げの可能性が提起されている。韓国の4月の消費者物価も4.8%上昇し、世界金融危機の真最中だった2008年10月以降、13年半ぶりの最高値を記録している。


兪載東 jarrett@donga.com