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夫殺害容疑のイ・ウンヘ容疑者と共犯の男、直接殺人罪で起訴

夫殺害容疑のイ・ウンヘ容疑者と共犯の男、直接殺人罪で起訴

Posted May. 05, 2022 08:46,   

Updated May. 05, 2022 08:46

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約8億ウォンの保険金を狙って夫を殺害した容疑が持たれているイ・ウンヘ容疑者(31)と共犯のチョ・ヒョンス容疑者(30)が裁判にかけられた。検察は、イ容疑者が「ガスライティング(gasulighting=相手を洗脳して支配すること)」状態で犯行を行ったと結論づけ、直接殺人罪を適用した。

仁川(インチョン)地検刑事2部(キム・チャンス部長検事)は4日、殺人未遂や保険詐欺防止特別法違反未遂の容疑で、イ容疑者とチョ容疑者を拘束起訴した。事件発生から2年10ヵ月ぶりのことだ。

二人は2019年6月30日、京畿道加平郡(キョンギド・カピョングン)の龍沼(ヨンソ)渓谷でイ容疑者の夫ユン氏(死亡当時は39歳)を殺害した容疑が持たれている。検察は、彼らがユン氏あてに加入した生命保険金8億ウォンを狙って、泳げないユン氏に、高さ4メートルの絶壁からダイビングさせ、殺害したものと判断した。救助義務を果たさなかった「不作為による殺人」ではなく、「直接殺人罪」を適用した。彼らは同年2月と5月も、ユン氏にふぐの血を混ぜた食べ物を食べさせたり、水に落として殺害しようとした容疑も持たれている。

検察は、ユン氏がイ容疑者に心理的に支配され、ダイビングを断ることができなかったものと見た。控訴状にも、「ガスライティングを受けた」と指摘した。イ容疑者が交際を始めた2011年頃から、ユン氏の日常を徹底的に統制し、自分の要求を拒否できないようにし、経済的にも搾取して深刻な生活苦を経験させたという。イ容疑者は2017年3月、ユン氏と婚姻届を出した後も、他の男性たちと交際し同居までしたことが分かっている。

イ容疑者とチョ容疑者は、逃避過程で、自分たちの事件を担当した検事が人事異動するまで逃走を続ける計画を立て、検事を非難する記者会見文まで作成して保管していたことが明らかになった。検察は、ユン氏の養子になったイ容疑者の娘に対する養子縁組無効確認訴訟を裁判所に提起した。


仁川=コン・スンベ記者 ksb@donga.com