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米国防長官、「インド太平洋に軍事兵器の配備拡大」、中朝の脅威に対応

米国防長官、「インド太平洋に軍事兵器の配備拡大」、中朝の脅威に対応

Posted May. 05, 2022 08:47,   

Updated May. 05, 2022 08:47

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バイデン米大統領の20~24日のアジア歴訪を控え、米国が核の脅威を強める中国と北朝鮮を念頭に、インド太平洋地域に軍事兵器の配備を拡大すると明らかにした。

オースティン米国防長官(写真)は3日(現地時間)、「中国は米国を追撃する脅威」とし、「国家安全保障戦略によりインド太平洋における戦力配備や基盤施設、(兵力)駐留および準備態勢を強化する」と明らかにした。また、「中国の潜在的脅威に対応するために太平洋地域に軍戦力を配備する計画はあるのか」という質問に、「太平洋抑止構想(PDI)」に触れ、「インド太平洋地域で多くの能力を保有することは確固たる目標」と述べた。

バイデン政権は中国を念頭に置いたPDIに予算60億ドル(約7兆6千億ウォン)を投じ、連合戦力を強化する方針だ。これに先立ち、米国は中国の脅威に対応してインド太平洋地域に潜水艦と駆逐艦を配備し、海上長距離迎撃ミサイルを拡充する計画を発表した。

オースティン氏は、「北朝鮮やイラン、そして世界のテロ組織の脅威にも対抗しなければならない」と強調し、北朝鮮が何度もミサイル攻撃を警告した米領グアムに対してもミサイル防衛戦力を強化すると明らかにした。

米国務省は同日、ブリンケン国務長官が5日に対中国戦略を発表する計画だと明らかにした。バイデン氏のアジア歴訪に先立ち、中国牽制を強める狙いがある。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は3日、記者団に、今月中に北朝鮮に対する新たな国連安全保障理事会決議案の採決を行う予定だと明らかにした。新たな制裁には、北朝鮮に対する原油輸出の上限を現行の半分の年間200万バレルに減らし、石油精製品の輸出も25万バレルに制限する内容が盛り込まれた。また、弾道ミサイルの他に巡航ミサイルをはじめ核兵器を運ぶことができるすべての運搬システムを禁止する内容も含まれた。愛煙家とされた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記を念頭に北朝鮮へのタバコの輸出を阻止する内容も盛り込まれている。

追加の対北朝鮮制裁に中国とロシアが反対するため、国連は先月26日、安保理で常任理事国が拒否権を行使する場合、総会でその理由を説明することを義務づける条項を通過させた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 weappon@donga.com