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イノシシと誤認し小便をしていたタクシー運転手を射殺、70代の漁師を逮捕

イノシシと誤認し小便をしていたタクシー運転手を射殺、70代の漁師を逮捕

Posted May. 02, 2022 08:49,   

Updated May. 02, 2022 08:49

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北漢山(プクハンサン)の麓の道路周辺で小便をしていたタクシー運転手をイノシシと誤認し、銃で撃って死亡させた70代の猟師が警察に逮捕された。

ソウル西部警察署は1日、業務上過失致死の容疑で猟師A氏(72)に対して拘束令状を申請したと発表した。

警察によると、A容疑者は先月29日午後8時頃、ソウル恩平区(ウンピョング)のクギトンネル付近の道路に車を止め、歩道から5メートルほど離れたところで小便をしていた70代のタクシー運転手に猟銃を撃って死亡させた容疑が持たれている。A容疑者は警察の取り調べに対し、「暗い山からイノシシを追いかけてきたが、森の中でがさがさという音を聞き、イノシシと誤認して撃った」と供述したという。

タクシー運転手は、一度に発射された弾丸2発にそれぞれ右手首と腹部を貫通して倒れた。A容疑者から通報を受けて出動した救急隊によって近くの病院に運ばれたが、約5時間後の先月30日0時52分頃、死亡した。

事故が起きた道路沿いは、民家と距離があるため人通りが少なく、イノシが頻繁に出没していたという。

A容疑者はソウル・イノシシ出現防止団所属で、恩平区役所などに登録された猟師だ。狩猟関連事故の履歴はないことが確認された。警察の関係者は、「故意性はなかったとみられるが、人が通行する可能性のある歩道周辺できちんと確認せずに発砲したことは、注意義務を果たさなかったものと判断される」と明らかにした。野生生物法の施行規則は、銃事故予防のため、近隣に人がいるかどうかを予め確認するようにし、人家や畜舎から100メートル以内では銃の使用を禁止している。


イ・スンウ記者 suwoong2@donga.com