Go to contents

世界の「軍備支出」2兆ドル、史上初

Posted April. 26, 2022 09:13,   

Updated April. 26, 2022 09:13

한국어

昨年の世界の軍費支出が史上初めて2兆ドル(約2497兆ウォン)を上回った。

25日(現地時間)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、昨年の世界の軍備支出は前年比0.7%増加の2兆1130億ドル(約2644兆ウォン)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気低迷にもかかわらず、軍備支出は7年連続で増加傾向を見せた。SIPRIは、ロシアのウクライナ侵攻後、欧州国家が国防費の増加を予告し、世界軍備競争はさらに深刻になると見通した。

ロシア(世界5位)の軍備支出は、前年より2.9%増え、3年連続で上昇した。ロシアの国内総生産(GDP)に占める軍備支出の割合は4.1%で、世界平均(2.2%)を大幅に上回った。ロシアは昨年末、ウクライナとの国境に10万近い軍隊を集結させたことで、軍備支出が急増した。

 

ロシアによる2014年のウクライナのクリミア半島併合やトランプ前米政権のNATO(北大西洋条約機構)に対する国防費の増額要求などで軍備を増やしてきた欧州では、世界軍備支出の20%を占めた。ウクライナも14年以降、軍備支出が72%増加した。

1位の米国は、前年より軍備支出が1.4%減少した。SIPRIは、米国ではこの約10年間で兵器の購入は6.4%減少した一方、研究開発(R&D)は24%増加しており、次世代の軍事技術先行獲得に資源を集中したと指摘した。2位の中国では、軍備支出が前年比4.7%増加し、27年連続で増加傾向を見せた。これは、隣国の軍備拡大につながったとSIPRIは説明した。9位の日本は1972年以来最大の増加幅を見せ、国防予算が7.3%増えた。4.7%増加の韓国は、前年と同じ10位だった。


任寶美 bom@donga.com