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検事総長が辞表提出、「検察捜査権の完全剥奪」に抗議

検事総長が辞表提出、「検察捜査権の完全剥奪」に抗議

Posted April. 18, 2022 08:33,   

Updated April. 18, 2022 08:33

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金浯洙(キム・オス)検事総長(写真)が与党の「検察捜査権の完全剥奪(検捜完剥)」法案の発議に反発して、17日に朴範界(パク・ポムゲ)法務部長官に辞表を提出した。任期が来年5月までの金氏が辞意を表明したことで、全国の高等検察庁長や地検長も後に続くものと予想される。

金氏は同日、638字の立場文を通じて、「『検捜完剥』の立法手続きをめぐって起こっている対立と混乱について、深くおわび申し上げる」とし、「検事総長として責任を負い、法務部長官に辞職願を提出した」と明らかにした。金氏はすでに周囲に辞意を表明していたという。

また、「新たな刑事法の体系は少なくとも10年以上運営した後、制度改革の是非を論じることが当然だと考える。この場合にも公聴会、世論の収れんなどを通じた国民のコンセンサスと与野党の合意が欠かせない」と主張した。金氏は辞意を表明したが、18日の国会法制司法委員会全体会議に予定通り出席し、「検捜完剥」法案の見直しを求めることを検討している。

金氏が辞意を明らかにしたことで、全国の検察幹部も後に続くものと予想される。これに先立ち開かれた全国高等検察庁長と地検長会議では、段階別に「条件付き辞意」を表明することで意見をまとめた。ある検察関係者は、「全国の高等検察庁長から集団で辞意表明をすることになるだろう」と話した。

 

大統領府は同日、公式の立場を示さなかった。大統領府関係者は、「まだ辞意を受け入れるかどうかを論議するのは早い」と述べた。このため、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直ちに金氏の辞意を受け入れることはないとみられている。与党「共に民主党」の申賢栄(シン・ヒョンヨン)報道担当は、「このように退くことは、責任ある姿勢ではない」と述べた。


ペ・ソクジュン記者 コ・ドイェ記者 eulius@donga.com · yea@donga.com