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757日ぶりに日常回復、コロナとの戦いは終わっていない

757日ぶりに日常回復、コロナとの戦いは終わっていない

Posted April. 16, 2022 09:04,   

Updated April. 16, 2022 09:04

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新型コロナの拡大を防ぐための「社会的距離確保」が、18日から屋内外でのマスク着用を除いて全面解除される。12時までとなっていた多人数利用施設の営業時間が解除され、私的な集まりや行事、集会も人数の制限なしに進められるようになった。社会的距離確保が始まってから757日ぶりに、日常を回復することになる。

強力な防疫措置の象徴だった「社会的距離確保」が全て解除されるのは、韓国社会がついにコロナの長いトンネルから抜け出すようになったことを示すシグナルだ。マスク着用の義務化はいったん維持されるが、これも2週間後の防疫状況によって屋外から解除される見通しだ。感染者の自己隔離など、他の規制も来月から順次緩和される。2年ぶりにパンデミックが終わるという期待が高まっている。

しかし、これで終わりではない。コロナウイルスが新たな変異株を起こし、人類を攻撃する可能性は依然として開かれている。デルタとオミクロンなど5、6カ月単位で変異を続けてきたウイルスは、いつでも再拡散できると専門家たちは警告する。隣国の中国の遅い拡大傾向もなかなか収まっていない。コロナが終息しても、新型ウイルスの出現でより致命的なパンデミックの危機に見舞われかねない。

これまでの防疫過程で直面していた問題点も、じっくりと復記する必要がある。政府は最近まで、オミクロンの拡大のピークを十分に予測できず右往左往した。医療現場の混乱が深刻化し、治療剤の品薄現象と葬儀大乱が起きた。未熟な初期対応で、パンデミックが発病した時点でマスクとワクチンを適時に確保できなかった。政府は、このような試行錯誤と問題点を欠かさず分析して保健医療政策に反映し、防疫体系を一つ一つ再整備していかなければならない。ワクチンや治療剤の研究、開発にもさらに拍車をかけなければならない。

政府の防疫解除とは別に、各自の徹底した自己防疫も持続しなければならない。減少傾向ではあるが、まだ重症者数は1000人に迫っている。高齢層や基礎疾患者のような感染脆弱階層のリスクも依然として高い。疲労感が累積した防疫や医療現場には、今後の危機に対応するリフレッシュ時間が必要だ。コロナが残したこのような課題の前で、皆が新たに呼吸を整えなければならない時点だ。